世界はとまる6 (ページ21)

今日:4 hit、昨日:17 hit、合計:45,350 hit

２５８ページ21

．

通「治崎！！」

治崎の顔面に拳を振るい、エリを透過しクロノへ蹴りを入れる

エリを抱き締め通形は治崎から離れた

エ「何で…！来たらダメだよ！あの人に殺されちゃう！！」

通「…もう決して君を悲しませない！大丈夫！俺が君のヒーローになる！！」

エ「…っ！！…でも、ママが…！」

治「…本当だぜ。こっちはどうでも良いのか？リードは繋がれたままだぞ！」

通「今から返してもらうっ！」

リ「…エリちゃんはそっちに居るのね？」

通「俺の側にいます！」

リ「そう、良かった」

ガッ

リターンは腕を縛る縄を持つ治崎の腹へと回し蹴りを決めた

治「ガハッ！！」

通「…！？」

早すぎて見えなかった蹴り、そして見えていない筈なのに的確に決まった事に通形は驚いた

リ「私ヒーローなの。見くびらないで」

リターンは軽やかにこちらに近づいてくる

が、途中で止まりキョロキョロと辺りを見渡す

リ「あら、どこに居るのかしら…？」

エ「ママっ！！」

通「あ、ここです！」

エリを抱き締めるリターンは本当に親子の様だと通形は感じた

通「目は…？」

リ「ごめんなさい見えてないの。迷惑掛けるわ…」

通「大丈夫です！俺が守ります！」

治「…汚いな…」

「「！！」」

治「戻ってこい壊理。殺されちゃう？何度言ったら分かるんだ。お前は人を壊す、そう生まれついた」

起き上がってこちらを睨む治崎にエリはビクついた

エ「ーダメ！やっぱりッ」

リ「聞かなくて良いのよ」

治「いつも言ってるだろう。お前の我が儘で俺が手を汚さなきゃいけなくなる。お前の行動一つ一つが人を殺す呪われた存在なんだよ」

通「自分の子に何でそんな事が言えるんだ！」

リ「自分の子…？」

治「ああ…？そうか、そういう話だった…」

リ「ルミリオン、エリちゃんは治崎の子供じゃないわ！」

リターンがそう言った瞬間、床が粉々に崩れた

修復というレベルを超えた個性で刺々しくなった床は3人を襲った

．