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非常階段の最上階へ登りきったA
ガタン
『くそッ！』
更に屋上に上がろうとしたが、扉は閉まっていた
『くそ！何で…何で…！』
再び、発動しなくなった個性
「個性使えねぇと何も出来ねぇのか！？」
「ハッハッハ！捕まえちゃうぜェ！」
Aはとうとう敵に追い込まれた
『出来るわッ』
木刀で何とか敵の手を弾き飛ばしながら逃げ道を探す
上がダメなら、飛び降りるしかない…！
瞬時に捕縛武器を伸ばし、階段の手すりに巻きつける
８階の階段から飛び降りた
ガシッ
後ろからデカイ男に足を掴まれた
ガンっ
完全に顔面を鉄格子に打ち付けた
『〜〜ッ…イッテェな、おっさん！』
「捕まえたぜ！」
片足を掴まれ逆さ宙吊りの状態
腹部目掛け、飛んでくる拳
『くそ！止まらんか！』
ピタッ
『と、止まった……』
拳を振り上げた目の前の敵は止まった
「安心してんじゃねぇよ！！」
後ろから来た敵が、捕縛武器を巻いている手すりを盛大に壊してしまった
止まった敵に掴まれている足だけが支えとなる
直ぐに別の拳が飛んできた
勿論、すぐに個性を使ったが…
『止まらん………グッ！！』
鳩尾に決まった拳
一気に全身を纏う浮遊感
捕縛武器を伸ばすが、どこにも届かず虚しく落ちていく
ヤバッ…これ、痛いやつやん……
近づいてくる地面にグッと歯をくいしばる
だが、直撃する直前で急に周りの流れる景色が遅くなった
ス「ハルト！！！！貴様ら！よくも！」
その声に振り向きたかったが、自身の動きが遅くなっている為直ぐには動かない
スローの個性でゆっくり落ち続けていると背中と膝裏に暖かい感触が増えた
その瞬間、動きが戻る
ストッ
ス「大丈夫かハルト。遅くなってすまない」
『どうせ…足止めされとったんやろ…』
頷いたスローは次々に敵の動きを遅くしていく
Aは痛む鳩尾を抑えながら鼻血を拭い、立ち上がった
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麻里 - どう、進展していくのかとても楽しみです。(語彙力なくて御免なさい。)更新、頑張って下さい。 (2019年8月9日 21時) (
レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 面白いです。上鳴君との絡みをもっと見たいです！更新頑張ってください！ (2019年5月28日 20時) (レス) id: dc71ed74e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源 | 作成日時：2019年5月12日 22時
