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飛んできたボールが視界に入るように、胸より上の腕や肩に３つのターゲットを付けたAはそんなに高くないビルの屋上に来ていた
移動している途中に始まった演習だが、Aは誰にも見つかる事無く辿り着いていた
真っ黒でヒーロー感の無いコスチュームは誰の目にも止まる事はなかった
よし、良い感じ…
他のフィールドも見えるビル
その下の道路では多数の高校がチーム戦を繰り広げていた
もうちょい様子見やね
なんて思いながらフードを下す
『1、2、3………うーん、10人はおるなぁ』
下を覗き込み、激戦を繰り広げる人数を確認した
『ま、行けるか……』
ターゲットがチラホラ点滅し出した頃に奇襲を掛けようと頭の中でシュミレーションしていると、何処からか強い風が吹いた
『…風…？』
警戒心を高め周りを見回した時、同じフィールド内の中心部で竜巻が起こった
「ー、ーー！ーーーです！ーーー！熱いっス！俺、ーーっス！」
風に流れて時折聞こえてくる声と浮かび上がる大量のボール
『この声…』
「この熱い戦い！俺も混ぜて下さい！よろしく！！お願いしまっス！！！」
ドドドッ
低い音を出しながら竜巻で浮かび上がっていたボールは落下していった
『声デカすぎやろ』
一瞬で静まったフィールド内に響いたAの声
「あそこに1人の奴がいるぞ！」
「あれは確か、雄英じゃねぇか？」
「1人って、俺らの事舐めてるよな」
『いかん、見つかった』
と言いつつ、焦る素ぶりを見せずゆっくりと立ち上がる
〈ようやく1人目の通過が…うお！脱落者120名！！1人で120名脱落させて通過した！！〉
目良による放送が会場に響いた
さっきので……凄かぁ…
下にいた人達を見下ろすと、戦いを辞め全員がこちらを向いていた
雄英という共通の��敵��を見つけたかの様にこちらを見上げていた
『自分からしたら、先輩方こそ��敵��やけどね……』
一度目を閉じ、深呼吸をして集中する
『では、さようなら』
ゆっくりと瞼を開け、全員を��見た��
『…よっと…、着地成功』
捕縛布を使って勢い良く屋上を飛び出した
一気に壁を伝いながら��上を見上げている人達��の元へやって来た
『2人倒せば良いんやけど……。選ぶの面倒いんで…皆さんすいませんね』
Aはボールを止まった人達のターゲットへ当てていく
『ま、自分を見上げた時点で負けなんですよ』
こうしてAは演習をクリアした
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麻里 - どう、進展していくのかとても楽しみです。(語彙力なくて御免なさい。)更新、頑張って下さい。 (2019年8月9日 21時) (
レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 面白いです。上鳴君との絡みをもっと見たいです！更新頑張ってください！ (2019年5月28日 20時) (レス) id: dc71ed74e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源 | 作成日時：2019年5月12日 22時
