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皆がいるメリーに背を向けたA
倒れたままのウソップの隣に腰を下ろした
ウ「…ッ！…な、んだよ…お前も、早く行けよ……！！」
涙と血で顔面ぐちゃぐちゃなウソップに文句言われながら、荷物を持った麦わらの一味が船から離れて行くのを待った
ウソップとメリー以外誰も居なくなった
『ほら、行くよ』
動けないウソップを背負う
ウ「…お前、何、してんだ…？」
『……僕もメリーと一緒にいる。さぁ、メリーに帰ろうウソップ』
ニカッと笑えば、彼は目を見開き大量の涙を流す
ウソップの手当をし終え彼が眠ったあと、船を見回った
皆の荷物も勿論、みかんの木でさえも無くなっているこの船はやはり寂しかった
メリーの顔に寄りかかり海を見つめる
『メリー、こんな僕を乗せてくれてありがとう。…もう少し…もう少しだけ、ここにいさせてくれ』
この時、目を覚ましていたウソップはAの言葉が理解出来なかった
朝になり風の強さで目が覚めた
強い風に吹かれながらリンゴをかじっているとウソップが船室から出てきた
『おはよう』
ウ「…おはよう」
『傷はどう？』
ウ「大丈夫だ、ありがとな」
『気にしないで』
ヘラッと笑うAにウソップは眉を顰める
ウ「……お前本当にあいつらと離れて良かったのか？おれに対する同情ならいらねぇぞ」
『同情何て一欠片も無いよ』
ウ「そうかよ…。だったら何で…」
『僕は、自分の為にメリーの側に居るんだ。この船は大事な場所だから最後まで居たい。ただの我儘だよ』
いつもと何ら変わりのないAの笑顔
ウ「お前、最後って…」
ウソップの質問を遮りAは立ち上がる
『そんな事より、今夜あたり高潮が来るよ。かなり大きいやつだ』
ウ「高潮…？だがら風強ぇのか」
『メリーを何処かに移動した方が良いかもしれない』
ウ「そ、そうだな…少しでも補強しとかねぇとな」
先程までの暗い雰囲気を切り替え、2人で高潮に備へ数少ない材木でメリーの傷を直し始めた
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じーちゃん - めっちゃ面白いです！更新頑張って下さい！(*´ω`*) (2019年4月23日 21時) (
レス) id: b2ad9b4c15 (このIDを非表示/違反報告)
剃られた豆 - いつも楽しみに待っています!!これからも応援してます! (2019年3月8日 0時) (レス) id: 2e3238b28f (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー牛乳 - この小説面白くて大好きです！これからも応援してます！！ (2019年2月24日 16時) (レス) id: a8a10a0263 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2019年2月15日 21時
