EP54 ページ9
あれから数週間。
私は、風丸先輩と付き合っているという誤解を解くことができないでいた。
なぜって、朝から晩まで嶋田先輩が彼にべったりだからだ。
学校のマドンナと一緒にいるというだけで、2人は付き合っているのでは？という噂が数日のうちに学校中に広まった。
風丸先輩からは音沙汰もない。
というか、学校で会っても私が避けてしまう。
「Aちゃん、最近元気ないね」
「そうかな？」
「そうだよ！毎日一緒にいるんだから、それくらい私にはわかるよ」
よしよしと春奈は私の頭を撫でてくれた。
春奈になら、話してもいいかな。
自分でもこれ以上抱え込むのは限界を感じていた。
「…あのね」
私は、先日の出来事を包み隠さず春奈に話した。
彼女は最後まで真剣に話を聞いてくれた。
「そっか…Aちゃんは氷浦くんが好きだったんだ」
「うん。でも、貴利名にはもうあんなに綺麗な彼女さんがいる」
口に出すのも辛くて、目にまた涙が浮かぶ。
私、最近泣いてばっかりだなぁ。
「それって確証あるの？」
「え？」
「私もその噂は耳にタコができるくらい聞いたけど、本人は一言も肯定してないじゃない」
確かにそうだ。
男女2人きりで一緒にいるイコール付き合っているとは限らない。
春奈は、私を縛り付けていた固定概念からいとも簡単に救ってくれた。
「…そうかも」
「でしょ？ちゃんと氷浦くん本人に聞いてみなきゃ！」
「でも、怖いよ…」
私が弱音を吐いた瞬間予鈴が鳴り、貴利名が私の隣の席に着いた。
春奈は机の横にしゃがみ、親指を立てて言った。
「大丈夫よ。今週末は体育祭なんだから！」
私が魔法をかけてあげる！と、幼児向けアニメさながらの笑顔と台詞を残して自分の席へ戻っていった。
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さきこ(プロフ) - カミカさん» ありがとうございます！がんばります〜(*´-`) (2018年11月25日 19時) (
レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
カミカ - これからも続けれるように頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: b42da9a3fb (このIDを非表示/違反報告)
さきこ(プロフ) - 星水さん» わあああありがとうございます！！すごく励みになります…(*´-`)がんばります！！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
星水 - 続編おめでとうございます！前作からずっと影ながら応援してました、、！ とても面白いです！国木田ちゃんと氷浦くんが仲直りできますように、、！更新頑張ってください！ (2018年11月6日 20時) (レス) id: 3c634cce7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきこ | 作成日時：2018年11月1日 20時
