EP71 ページ26
「…どういうこと？意味わかんないんだけど」
保健室の向かいにある資料室。
風丸くんたちに呼び出され、私はそこで事情聴取を受けていた。
…と言っても、風丸くん以外見たことすらない人なんだけど。
灰崎と野坂と呼ばれる2人は誰かが入ってこないように外で見張りをしているらしい。
「そのままの意味だが？未成年がしてはいけないようなことをしているのではないかと聞いているんだ」
怪しいゴーグルの男が問う。
風丸くんもじっと自分のつま先を見つめている。
まさか…知ってるの？
いや、そんなはずない。
証拠なんて一つも残してないし、常にアリバイは作ってもらっている。
それが“条件”だから。
「まさか。私は健全な女子高生だよ？例えば、私がどんなことをしたと思ってるの？」
「そうだな……大人に体を売っている、とかだろうか」
心臓が跳ねた。
冷たいナイフで腹部を刺されたような気分だ。
この人は知っている、私がしていることの全てを。
瞬時に確信した。
「…根拠は？」
無駄な抵抗とわかっていても、まだ隠し通せるかもしれないわずかな可能性に賭けに出た。
するとゴーグルの男は、おもむろにスマートフォンを取り出し画面を私に向けた。
風丸くんは、相変わらず辛そうな顔で俯いている。
「これは、お前だな？」
もう無理だと思った。
だってその画像に写っていたのは、紛れもなくこの私だ。
いつだったかは覚えていないけど、服装的に最近のもの。
「……どう、して…」
「俺が国木田と顔見知りでなかったら、見向きもしなかっただろうな」
A…
そうか、この人はAと繋がっていたんだ。
姉妹というだけあって私とAは顔立ちが似ているから気づいてしまったんだろう。
「東雲、本当に…」
捨てられた子犬のような目で、風丸くんは私を見つめる。
信じたくないとでも言いたげな顔だ。
この人はいつもそう。
私を棚に上げすぎる癖がある。
「…あはは、バレちゃった」
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さきこ(プロフ) - カミカさん» ありがとうございます！がんばります〜(*´-`) (2018年11月25日 19時) (
レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
カミカ - これからも続けれるように頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: b42da9a3fb (このIDを非表示/違反報告)
さきこ(プロフ) - 星水さん» わあああありがとうございます！！すごく励みになります…(*´-`)がんばります！！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
星水 - 続編おめでとうございます！前作からずっと影ながら応援してました、、！ とても面白いです！国木田ちゃんと氷浦くんが仲直りできますように、、！更新頑張ってください！ (2018年11月6日 20時) (レス) id: 3c634cce7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきこ | 作成日時：2018年11月1日 20時
