EP65 ページ20
春奈いないなぁ…どこに行ったんだろう。
今頃好きな人と楽しくお昼食べてるのかな？
それならメールくらい入れてくれてもいいのにね。
私は行くあてもなく、ぶらぶらと敷地内を一人で歩いていた。
「あ、国木田さん！ちょうどいいところに！」
人気のない正面玄関の脇で私に声をかけたのは嶋田さん。
サラサラのブロンドヘアをなびかせてこちらに歩いてくる。
なんだろう、私に用って…
「あの、私の名前…」
「あー、ごめんね。氷浦くんから勝手に聞いたの。
かわいい子だなって思ってたからすぐ覚えちゃった」
ほぼ初対面なのにも関わらず、嶋田さんはフレンドリーに接してくれた。
いい人、なんだなぁ…
どことなく鈴香さんに似た雰囲気ということもあり、先程まで抱いていた警戒心はすぐに解けた。
「それでね、ちょっとお願いがあるの」
「なんですか？」
「午後の部で使う小道具の準備頼まれたんだけど、一人じゃちょっと運びきれなくて…手伝ってくれないかな？」
きっと一人で困っていたところに、タイミングよく私が通りかかったから声をかけてくれたんだろう。
もちろん嫌な気もなく、嶋田さんのお願いを受けることにした。
「いいですよ、私でよければ」
「本当？助かった〜！じゃあ、体育用具置き場にあるから一緒に行こ？」
嶋田さんに手を引かれ、私たちは体育用具が置かれている古い倉庫にやってきた。
校舎の陰になり日差しが差し込まないそこは、いつも不気味な雰囲気が漂っている。
何の躊躇いもなく倉庫の扉を開けると、そこには見覚えのない男子高校生が数人いた。
「え…？」
「愛梨、待ちくたびれたぜ」
「へぇー、この子か。なかなかかわいい顔してんな」
貴利名よりも背の高い男に顎を持ち上げられ、一気に恐怖心が私を襲う。
やだ、なに？
どういうこと…？
「やだっ…」
「あーストップストップ！国木田さん、申し訳ないけどちょっと大人しくしててね？」
強く背中を押され、私と男子高校生は倉庫の中に閉じ込められた。
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さきこ(プロフ) - カミカさん» ありがとうございます！がんばります〜(*´-`) (2018年11月25日 19時) (
レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
カミカ - これからも続けれるように頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: b42da9a3fb (このIDを非表示/違反報告)
さきこ(プロフ) - 星水さん» わあああありがとうございます！！すごく励みになります…(*´-`)がんばります！！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
星水 - 続編おめでとうございます！前作からずっと影ながら応援してました、、！ とても面白いです！国木田ちゃんと氷浦くんが仲直りできますように、、！更新頑張ってください！ (2018年11月6日 20時) (レス) id: 3c634cce7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきこ | 作成日時：2018年11月1日 20時
