第33話 ページ33
【エースside】
朝メシを食って小屋を出ると腕を組んでいる、あいつがいた。
あいつとは、2日前からここに住み着き始めた俺と同じくらいの女だ。
山賊にも俺にもビビらずにもの言いしてくる姿が気に食わねェ。
「エース君！私の名前はA！なんで私の事無視するの？私、なんか嫌なことした？」
「だまれ」
だから、気に食わねェんだよ。
俺は急いでんだ。
「ねえ、エース君は今日も動物を狩りに行くの？」
「チッ」
ウザったくて、俺は舌打ちをする。
何でこいつはこんなにも俺に構うんだ。
俺は、生まれて来るべき人間じゃ無いのに。
というかこいつ何で黙れってんのにちょっと嬉しそうなんだ？気味わりィ。
早くこいつから離れるために俺は山の奥へと走る。大人でも追いつけない俺のスピードに、女のコイツは追いつけねェ筈だ。
俺はしばらく無心で走った。
いや、待てよ。あいつ、いつまでついてくるんだ？というか、何でついてこれてるんだ？
その辺にあった木を蹴ってあいつの邪魔をすると、驚いている声が聞こえた。よし、もう来ねェだろ。
あいつを撒く為に遠回りをしたせいでいつもより少し時間が押している。さっさとチンピラでも見つけねェと。
俺は、いつか海賊になる。
その為にサボと海賊貯金を貯めている。
もうサボはついた頃だろうか。
あいつはもう付いて来てない筈なのに、まだ後ろにいる気がする。
キョロキョロと辺りを見渡すが、居ない。居る訳が無いかと思い、あまり深く考えずに俺は今日もグレイターミナルへと足を踏み入れた。
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今日のチンピラも大したことねェな。
俺は簡単に金を奪ってすぐに逃げる。
面倒ごとは避けたい。
急いでいつもの場所に着くと、サボはもうそこに居た。
「エース！遅かったな、どうしたんだ？」
「あぁ、すまねェ。面倒な奴に付けられてたんだ。でも、しっかり撒いてきたから気にすんな。」
確か、Aって名前だったか？
そこまで興味もねェから名前もあやふやだ。
「おい、町の不良にでも目ェ付けられたか？」
「いや、昨日話してた奴だ。名前は確か…Aだっ…
「え！私の名前、覚えててくれたの！？」
俺は驚き過ぎて思わず固まる。俺が喋ってる途中、食い気味で会話に入ってきたのは他でもねェAだった。
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桜(プロフ) - 暁さん» 暁様、ご観覧有難うございます！そんなふうに言って頂けて凄く凄く嬉しいです！！私は、実はエース推しです…！ハンコックも大好きなので、いつか絡ませられたらなと考えております！ (2020年5月20日 22時) (
レス) id: 05ec690416 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます！！これからの展開が凄く気になりますね！作者さんは誰推しなんですか？！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2020年5月20日 21時) (レス) id: 609e2d783b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年5月8日 11時
