【BrothersConflict】泣き虫弱虫の子。

泣き虫31人 ページ32

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無事に咀嚼し終わり飲み込んだ実來。


「みーちゃんえらかったじゃん。もうお兄さんだね。」


「みーちゃんおにいさんじゃなくてもえらいし！」


「あっはっは、そうなんだ！」


風斗は笑いが止まらなかった。


なんで風斗が笑っているのか理解ができていない実來は、口に残った野菜の存在をかき消すため、お茶をごくごく飲んでいた。



「みーちゃんもうごちそうさま？」


「うん！ごちそうさま！おいしかったねえ」

ニコニコしながら実來は風斗に言う。


「そうだね。ピザなんてめったに食べないからね。」


「お野菜いがい、おいしかったねえ」


わざわざ言い直した実來に、風斗はまた笑う。



そんなとき、ピンポーンと、軽快な音が部屋に響く。


「みーちゃんお迎えきたよ。」


「かな！！」


時計を見ると、もう少しで7時半。


そろそろお風呂に入って寝る準備を始める時間だ。

実來のお風呂はとても長いので、この時間から始めないと寝る時間が夜遅くになってしまう。


「ふぅ、ありがと！またあそんでね！！」


「うん、またあそんであげるよ。」


風斗に手を振り、要と手を繋いで部屋まで戻る。



「みーちゃん今日はお風呂で何してあそぼうかなあ。

ねえ、かなはなにしてあそびたい？」


「みーちゃんがしたいことしよ。」

できれば早く出たいしさっさと寝てほしい。という本音を隠してそう言う。


今日は公園行ったし疲れて早く寝てくれないかな。と思う。
実來が嫌なわけじゃないけど、今日は静かな夜を過ごしたい気分だった。

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