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ピンポーン＿＿＿翌日の午前11時、掃除機の音が煩く鳴り響いていた部屋にインターホンの音が響いた。
めめや！！
今日はめめが大阪まで来てくれる日で、張り切ってギリギリまで掃除をしていた
なんか緊張するわ、ちょっと人見知り出そう……電話はちゃんと毎日してたんやけどな
俺はドアスコープを確認せずに勢いよく玄関のドアを開けた。 そこには、予想通りめめが立っていた。
『めめー！！』
俺はめめのことを見て一目散に飛びついてハグをした。まるで子供のように
「うわっ、康二。久しぶり」
めめがそう言うと思いっきり抱き締め返してくれた。それはもう苦しくなるくらいに
『ちょっ、めめっ、しぬしぬ！！』
焦って抱き締めているめめの背中を叩きながら言った
「あっ、ごめん。久しぶりで」
『とりあえず中入ってや』
「うん、お邪魔します」
めめを家の中へと招いて、リビングに置いてあるソファーに座るよう促した。
「前の家よりちょっと狭いね」
『まーな、でも狭い方がめめと近くになれるやん？』
「それもそうだね、康二こっち来て」
俺がお茶を入れようとコップを選んでいるとめめに手招きをされ、俺はそれに従って選んだコップを台所に置いてからめめの隣に腰を掛けた。
「キスしていい？」
『えっ』
そんなことを突然聞いてくるものだから思わず声を出してしまった。
『……わざわざ聞かんでよ』
俺が小さくそう返すと、めめは俺の首の後ろを支えてから唇を重ねた。
『ん……っ、は、ぁ、んぅ』
久しぶりにするキスは甘すぎて脳が蕩けそうになる。段々激しくなっていき、次第にはソファーの上に押し倒されてしまった。
『ちょ、めめっ』
「……ちょっとだけしよ？」
『絶対ちょっとやないやん……まだお昼やで……』
「だめ？」
そんな寂しそうな顔で可愛くおねだりしないで欲しい……断れないやん
『ええけど、程々にな？……って言っても無理やろうけど』
「ごめんごめん、優しくするよ」
めめがもう一度俺にキスをしようと顔を近づけて来た時、突然机に置いていた俺のスマホがけたたましい音と共に震え出した。
電話だ
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作者名：しろず | 作成日時：2022年11月14日 16時
