23. ページ23
･
キーホルダーコーナーに到着すると康二は足を止めて並んであるキーホルダーをじーっと眺め始めた。因みに俺は、キーホルダーを眺めている康二の事を見ている。
「これとかええんちゃう！？」
少しの間沢山あるキーホルダーを上から下へとじーっと見ていた康二がいきなり1つのキーホルダーを手に取って俺に見せてきた。
『え、これ？』
康二が見せてきたキーホルダーは大阪のそこら中に置いてある金色のビリケンさんのキーホルダーだった。康二が選んだとしても、これは……ちょっと……
『一旦ビリケンさんは置いといて、他のも見てみようよ』
「えー、ビリケンさん可愛いやん。まぁええけど、ほなめめはどれがええの？」
康二がビリケンさんのキーホルダーを元の場所へと戻してから俺に聞いてきた
『ええ、どれって言われても……』
康二に聞かれた為、目の前にずらーっと並んであったキーホルダーに目を通してみる。うーん、イマイチ微妙なのばっかだな……あっ、
『あ、それ。それとかどう？』
キーホルダーコーナーの少し横に並んで置いてあった商品が目に入り、指を差した
「ん、くま？」
『可愛くて良くない？』
俺が指を指した物は、色々な種類がある手のひらサイズのくまのマスコット。なんとなくで選んでみたけど、少し子供っぽいかな
「ええな！これにしよ！！俺どれがええかな」
良いと言われて安心した。くまのマスコットが置いてある場所に近づくと、康二は楽しそうに9色あるくま達を順番に手に取って見始めた。
そんな姿はどこか子供っぽくて可愛くて、こっちまで楽しくなる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しろず | 作成日時：2022年11月14日 16時
