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「あ、えっと……背大きいですね、康二とはいつからお友達で……？」
気まづい空気の中室龍太という人物が話を切り出した
『ああ……良く言われます。1年前くらいからです』
「あっ、そうなんですね……あの、大学生ですか？」
『いや、高2です』
「えっ、ほんまですか！？見えへん……」
『それも良く言われます』
「めめー！受け取って来たで！！」
少し話をしていると康二が2つのたこ焼きを手に持って戻ってきた。
「なに、2人ともなんか話してたん？」
『まあ、少し』
「あ、ほな俺そろそろ行くわ。康二と……」
『目黒蓮です』
「目黒さん……？ほならまた」
『あ、はい。また』
「るーたくんほなまた大学でね！！」
また。ね、出来ればもう会いたくないけど
「ほなめめそこ座って食べよか」
『うん』
たこ焼き屋さんのすぐ隣に設けられている座って食べれる場所に向かい、席に着く。康二が机にたこ焼きを置いた後、割り箸とおしぼりを渡してくれた
『さっきの人とどうやって知り合ったの？』
「ん？えーっとな、大学で初めての授業の時るーたくんと隣の席でな、消しゴム忘れたから貸してきて言うてきたんよ。それから仲良くなったみたいな感じかな」
『そうなんだ。初日から物忘れるとか抜けてるね』
嫌味ったらしい言い方をしてしまったような気がする。流石に好きな人の友達だしそういうのは良くないとは分かっているけど、抑えられずに言ってしまう。
「そうやなー、まぁ、るーたくんは優しいで！！あ、もしかしてめめ……妬いてるん？」
『……いや、別にそういう訳じゃない』
「やっぱめめはまだまだ子供やなぁ、俺はめめが1番好きやで？」
『……俺だけ？』
「どうやろうな〜」
康二がニヤニヤとしている。こんな感じの俺の事を揶揄っているんだろうな
「めめ顔に出すぎやで？眉間に皺寄りすぎやろ！！かっこいい顔が台無しやん？もちろんめめだけやで」
なんて言いながら、康二が眉間に皺が寄っている俺のおでこを触ってきた。顔に出てたんだ、気づかなかった
『早くたこ焼き食べな、冷めちゃうよ』
「そうやな、めめも食べーや」
康二耳真っ赤にしてて可愛い。自分で言った癖に照れてるのかな……ってあれ、なんか顔が熱い。……いや、でもこれはきっと、時間が経ってもまだ火傷しそうなくらいに熱いこのたこ焼きのせい。だよね？
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作者名：しろず | 作成日時：2022年11月14日 16時
