Love at first sight 3 (ページ3)

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『なぁ、学食ってどうやって頼むん？』

歩きながら横にいるめめに聞いた

「えっと……発券機から出てきた券を係の人に出すみたいな？」

『あー、よくあるやつやね』

「まぁ、そうだな」

なんてたわいもない話をしながら食堂へと向かっていると、いつの間にか食堂の入口に着いていた

『めめ、先にやってや』

「え、うん。いいよ」

発券機の前に立っためめを俺はじーっと観察してみることにした。
初めての学食は何処か少し緊張する

「そんなジロジロ見るなよ」

『ええやん、減るもんちゃうし』

めめがズボンのポケットから財布を取りだして、その中に入っていた1000円札を発券機に入れた

あ、醤油ラーメンのボタン押した。
めめは醤油味が好きなんかな

「ほら、康二も早く決めて」

呑気にめめの好きなラーメンの味を考えていると、めめに早く決めてと言われてしまった

『んー……何がええかな』

ちょっと待ってな……えっ…と、カレー、ラーメン、パスタ、丼物、定食……って、おい！！種類豊富過ぎるやろ！！！

『うーん……んん、パスタ……いや、やっぱカレー？』

「まだ？早くしないと人来ちゃうよ」

『んん……わからん！！めめが決めて！！』

「えっ、？じゃあ……俺と同じやつでいい？」

『ええで！ありがとーな！！』

結局俺は自分で決められずに、めめが選んだ醤油ラーメンを一緒に頼ませてもらった。

そしてその醤油ラーメンが出来るまで少し待って、今は頼んだ醤油ラーメンを零さないようにゆっくりと机に運んで、椅子に座ったところ

『あれっ、お金は？』

そういえば自分がお金を払っていないことに気がついた

あ、確かめめが1000円札入れてたっけ……

『めめお金渡すで、いくらやった？』

「いいよ、彼女に財布を出させないのが彼氏の役目でしょ？」

『えっ、ええ！？なんやねんそれ！！』

突然の言葉に驚いた。
なんやねんそれ、どこかの少女漫画のセリフなん？？

『ありがとうな、じゃあ今日は奢ってもらうわ！！でも次からはちゃんと自分で払うから。やないと卒業の頃にはめめ破産やで？』

「破産って……まぁ、康二が言うなら」

『ほな食べよ！いただきます！！』

ちゃんと手を合わせていただきますを言ってから、箸でラーメンを食べ始めた

「あ、うん。いただきます」