Love at first sight 3 (ページ16)

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家から出た後俺は康二に連れられて電車に乗り、通天閣がある場所に到着した。

「祝日だからやんな？結構人多いね」

『ああ、確かに。康二逸れないでね？』

「そんな子供やないし逸れんよ」

『どうだろう』

康二に少し意地悪をすると直ぐに唇を突き出して頬を膨らます。思わずキスしたくなる

『お、あれ通天閣？』

「そうやで！！あれや！！」

出入口の階段を上って外に出ると、直ぐに通天閣が堂々と立っている様子が窺えた。

「はよ行こ！！」

『うん』

康二はきっと通天閣に行ったことはあるだろうに凄く楽しそうにしている。嬉しいな

俺より一足先に歩く康二について行き、割と数分くらいで通天閣の真下まで来た。

「展望台行く？」

『うん、行きたい』

自分では見えないから分からないけど、きっと今俺の目はキラキラしているんだろうな

だって展望台ってなんかワクワクするじゃん

そのまま俺と康二は展望台に上る為にお金を払って、エレベーターに乗った

エレベーターは人が多くてあまり人の目につかないから、いきなり康二が手を握ってきて可愛かった。

エレベーターの扉が開く音がなり、エレベーターの中から出た。

それと同時に握っていた手を離すから、手が寂しくなる

「なんか通天閣久しぶりに来たわ」

『そうなんだ？あ、凄い結構高いね』

「やろ？俺の家見えるかな」

『見えないだろ、ちょっと遠かったじゃん』

高いところに行くとよく言いがちな定番のコメントに突っ込むと拗ねたような顔をして「見えるかもやん！」なんて返された。