45-YG ページ45
エントランスを抜けてエレベーターに乗り込む
「ユンギくん？」
背中からAの声が聞こえて少しだけ顔を反らせた
『もうすぐ部屋つくから』
「うん…ちゅーう」
『！！！！』
後ろから頬にキスされて固まってしまった
『え？A？』
「…」
今のは幻か…俺は夢でも見てるのか…
呆然としながらリビングに進み、とりあえずAをソファーに下ろした
『水持ってくる』
「うん…」
グラスに水とカットしたレモンを入れてAに渡すと
「あ！ユンちゃんだー！」
物凄く陽気にAが話し出した
『ユ…ユン…ちゃん？』
「私が大好きな、ユンちゃん！…へへ〜」
ニコニコ？ニヤニヤ？とにかく笑顔で大好きなんて言われたもんだから
身体の力が抜けてしまい、その場に座りこんでしまった
「ユンちゃん？今日はぎゅーしてくれないの？」
『////…いや、ちょっと勘弁してくれよ…』
コイツ酔うとこんな甘えん坊になるのかよ…
可愛すぎて今すぐどうにかしてしまいたい
渡した水を飲み干したAは
「でも、怒ってるから今日はぎゅーさせてあげない！」
頬を膨らませて腕組みをしている
『え？なんで？』
正直もういっぱいいっぱいだけど、Aが何を言うか気になって返事をしてしまう俺
「他の人にばーっかり優しくするユンちゃん嫌い」
『いや…だからさ…』
ユンちゃんの破壊力にたじたじな俺はまともに返す事すらできない
「ユンちゃん？ユンちゃーん？」
『A…もう勘弁してくれよ…』
項垂れた俺
『頼むからもうワイン飲まないで…』
「ユンちゃん…眠い」
俺のお願いなんて全く聞いてない酔っ払いは、眠いと言ってベッドの方に進んでいく
『A！そのまま寝たら皺になるから着替えて！』
ワンピースのまま寝かせる訳にはいかないと思ったけど
これがまた大きな間違いだった
「はいっ…」
くるっと振り返ってバンザイをするA
『まさか…』
単純に考えれば想像つく事が当たっていれば、地獄だ
『着替え出すから待ってて』
「はーい」
Aの部屋着を出している間も
Aは両手をあげたまま待っている
クレンジングシートと一緒に渡すけど
「ユンちゃん、早く脱がせて」
言われてしまった脱がせての四文字
『マジかよ…生き地獄じゃねーか…』
しばらく固まって動けなかったけど
手を下ろさないAを前に意を決した
『後で文句言うなよな…』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 未緒さん» 未緒さん、本当ですか？ほっこりしていただけましたか？あー、嬉しいです！ (2018年9月24日 16時) (
レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - BTS好きなユリです。さん» ユリさん、私なんかからの返事で喜んでもらえるならいくらでも返しますー！私もこうしてコメント下さるのが本当に嬉しくて♪♪あぁ、本当に私の話を気に入ってくれる人がいるんだなーって、励みにもなります。これからも是非、よろしくお願いします。 (2018年9月24日 16時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - 素晴らしく幸せで楽しいお話でした〜。ユンギのお話 また期待しています。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: a7a22d3f8f (このIDを非表示/違反報告)
BTS好きなユリです。 - はなさん» こちらこそコメントありがとうございます！是非読ませてもらいます！本当に返信が来ていて発狂しましたwありがとうございます！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: b11a370236 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - BTS好きなユリです。さん» コメントありがとうございます。今でもこうして読んでくださる方がいてとても嬉しいです。ユンギさんの話もう1つあるのですが、よかったら読んでみて下さいね！ (2018年8月22日 21時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな
| 作成日時：2017年11月3日 0時
