恋は匂へと -YG-【BTS】

39-YG ページ39

人の事オンマみたいとか言いながら寝落ちたA


腕の中にいる事がこんなに幸せだなんて


『盲目ってこういう事かな…』


Aの髪の毛を撫でながら、Aの体温を感じ


今日を忘れまいと思い出す


Aを待ってた時、寒さなんて感じなくて


帰ってきた時何て言おうか…ジミンって奴と帰ってきたらどうしようか…


変な不安と、それでもAに会いたい気持ちだけで


諦めて帰る時はケーキ持ってるのが情けなく感じた


だから余計に…Aがマンションのエントランスで待ってくれていた事にビックリして


ずっと勝手に求め続けた人が自分の為に何か行動してくれる事の嬉しさよりも


戸惑いの方が大きかった


ケーキ食べて、他愛ない会話して


プレゼントまでもらって


前より向き合ってくれてるのが十分分かったから


変な事考えずに素直でいようと思った


恥ずかしくても応えてくれて、こうして腕の中で寝てるAを


失いたくない…って強く思う


『やっぱりお前が好きだよ…』


寝てるのをいいことに、一人で呟きながら目を閉じる


Aのクリスマスプレゼント…指輪ってやっぱり重すぎるかな？


そんな事を考えながら、俺も眠ってしまった





Aの温もりで目を覚ます


寒いのかピッタリくっついたまま


『まだ寝て…A？』


じんわり汗をかいているから首元に触れると結構熱い


おでこに触れると…


『A？怠い？きつい？』


「ん…しんどい…」


起きて体温計を渡したら、完全に熱を出していた


冷えピタを貼ってあげて薬を買いに出た


『やっぱりあんな寒いとこで待ってたら熱出るよな…』


果物と飲み物も買って部屋に戻ると、Aは余計に辛そうにしていた


『とりあえず薬飲め』


「うん…」


大人しく飲んで寝たAをベッドに残して


リビングで１人…


クリスマスなのに酷いことしたな…どうせなら一緒に熱出ればよかったのに


こんな時は意外と健康な自分の身体を恨む


テーブルの上を片付けてソファーに寝転び


携帯でプレゼントを探す


『何やりゃ喜ぶかな？』


アクセサリーのサイトを見ると指輪にばっかり目がいく


男避けには最適なアイテムなんだけどな…


俺ん家用の部屋着…いや…これはちょっと…


洋服…Aの好みよく知らない…


靴…サイズは？てか靴って履かなきゃ分かんないよな…


にらめっこしながら考えていると、いつの間にか寝てしまった




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