恋は匂へと -YG-【BTS】

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ユンギくんの家でお風呂に浸かってる私…


「何やってるんだろ…ただプレゼント渡したかっただけなのに…」


入浴剤まで入れてくれて…


この入浴剤どうしたんだろ…


使うタイプには思えない


「また変な事考えそう…」


身体が冷えきってたのもあって、甘えてゆっくり温まってしまった




「ユンギくん…お風呂ありがとう」


『あぁ、コーヒー…毛布に包まって飲んで…』


ユンギくんからカップを受け取ってソファーの端に座ると


後ろから毛布を掛けられる


「大丈夫なのに…部屋も暖かいし」


『風邪引いたら大変だろ？本当はココアかホットミルクがよかったんだろうけど…ないから』


「ううん、ありがとう…ユンギくんも温まらないと」


ユンギくんを見上げると、顔を赤くして浴室に言ってしまった


コーヒーを飲みながら、紙袋をガン見する


これ…何て言って渡す？どう渡せばいい？


携帯忘れたからオンニに聞けないし…って考えこんでしまう


『どうかした？』


ユンギくんが出てきたのに全然気付かなかった


「なんでもない…私…帰るね」


どうしたらいいか分からなくて帰ろうとすると


腕を掴まれた


『なんで？なんで帰るの？』


「いや、もう遅いし…」


『じゃあなんで待ってたの？』


「それは…」


肝心な事が言えなくて黙り込むと


『クリスマス…Aと過ごせたら嬉しいんだけど…』


私の気持ちを代弁するように言ってくれた


「いい…の？」


『俺こそいいの？』


黙って頷くと、ユンギくんは冷蔵庫からケーキの箱を持ってきた


『帰りにさ、ケーキ屋で見て…Aに食べさせたいなって買ってきた』


開けられた箱からケーキを見ると、薔薇が沢山乗っていて可愛いサンタさんもいる


「可愛い！」


『食べる？』


「うん！」


ユンギくんはお皿とグラスにシャンパンを持って戻ってきた


ユンギくんが切って、私がお皿に乗せる


こんなクリスマス何年ぶりだろう？


乾杯してケーキを食べながらユンギくんを見ると


すっごいニコニコで私を見ていて…恥ずかしくなる


『実はさ…このケーキ持ってAのマンションの前にいた』


「え？」


だからユンギくんも冷たかったんだ…


『電話繋がらない時点で帰ってたら、Aが寒い思いしなくてすんだのに…ごめんな』


私が忘れてきたのが悪いのに、謝ってくれる


ユンギくんの優しさは私の胸を騒がしくさせる


知れば知る程…惹かれていく




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