恋は匂へと -YG-【BTS】

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「分かった」


とりあえずユンギくんが今やっている事を把握したから


必要だと思う資料を作っていく


会話なんて殆どない…必要な時だけ、少し話す位





昼休みになってオンニと食堂に行くと


HK『ユイさん、Aちゃん、こっちおいでよ！』


ホソクさんとナムジュンさんに呼ばれて前に座った


NJ『Aちゃんやつれてるよ？』


「いや、ユンギくんの仕事量半端なくて…」


スープを飲みながら答えると


ユイ「じゃあ、明日仕事帰りにデパートいこ！セールだし！」


オンニがニコニコで言うから


「セール行きたいです！」


私もニコニコで返事をした


HK『女の子はほんっとセール好きだよねー』


NJ『俺人混み苦手だもんなー』


男性陣は私たちを見ながらオバサンみたいな口調で話してて


可笑しくてみんなでずっと笑っていた


なんか…こんなに笑うの久々だな…


って思うと、食堂で食べるいつものご飯なのに


美味しくて、楽しい時間だった




ミーティングルームに戻るともうユンギくんは仕事していて


私も気合い入れてパソコンと睨めっこを続けた


『A、今日はそろそろ帰ろうか…』


「ん？あ、もう9時か…帰ろうか！」


そこから無言で片付けて会社を出る


会話なんてないけど、嫌じゃなくなったのは


自分の気持ちの変化からだろうか？


『久々だな、一緒に帰るの…』


「ん、お互いバタバタしてたしね…」


電車の中でようやく言葉を交わすと、ガタンと揺れてユンギくんの胸に飛び込んでしまった


「ごめ…」


『大丈夫、掴まってろ』


ユンギくんの言葉に甘えてコートの袖口をぎゅっと握る


「ユンギくん？」


少し顔を上げて顔を見ると赤い顔


「照れて…たりする？」


『ちょっと…恥ずいから見ないで…』


こんな照れ方するの初めて見たから、ちょっと嬉しい


今までは私ばっかり照れてたから…


最寄り駅に着くと手を離した


「ありがとう」


『ん、コーヒー…飲んでかね？』


寂しそうに言うから


「ケーキ食べてもいい？」


って明るく返した


『あはっ、いいよ？』


声を出して笑ったユンギくんは可愛くて、一瞬で胸がキュンとした


ブラックコーヒーを飲むユンギくんと、カフェラテにおっきなショコラケーキの私


『甘いの好き？』


「んー、好きな方かな？ユンギくんは？」


『得意ではないけど、少しなら食べる』


普通の会話をしながら相手を知っていくのが


こんなに楽しいなんて思わなかった



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