恋は匂へと -YG-【BTS】

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ホソクさんとオンニに送ってもらって家に着いた途端


一気に疲れが襲ってきた


「痒い…痒い痒い痒いー！」


身体のあちこちが痒くて仕方ない


「お風呂…入ろ」


半身浴でリフレッシュしたら少し楽になった身体


「慣れてなさすぎ？」


甘いとか…そんなもんじゃない…全身から好きって気持ちを出してくる人は


ユンギくんが初めて


そんな人初めてで、どうしたらいいか全然分からなかった


「私は普通にしてればいいの？どうすればいいの？」







そんな私の心配は…必要なかった


会社にいけば…


『A、資料午前中に仕上げて』


「はい」


『ここさ、分かんねぇんだけどお前できる？』


「あ、うん」


『おいA！データ見つかんねぇ！』


今までと何一つ変わらない態度と…表情


私は何か夢でも見ていたのだろうか？って思う程


週明けからお互いかなり忙しくて帰る時間もバラバラで


仕事以外でユンギくんに会う時間すらなかったから


あの日の事がどんどん薄れていく


一週間が過ぎ、二週間がすぎ…今回の長かったプロジェクトも終わりが近づく


企画のメンバーはみんな疲れきってて生気がない状態


ユンギくんからたまにきていたカトクも来なくなった


ユイ「終わった…やっと終わった…」


JN『明日は打ち上げだし、今日はみんな早く帰ろ』


HK『半年プロジェクトもう勘弁…』


NJ『俺もう死にそう…』


少し残業して会社を出ると、ユンギくんが待っていた


「ユンギくんどうしたの？出先から直帰って…」


『ホソクからカトクきたから、お前ももう帰るって…だから待ってた』


「あ、そう…なんだ」


ユンギくんは駅に向かって歩き出し


私は少し後ろをついて行く


電車に乗り込んだ瞬間


『なぁ…もういい？』


ユンギくんに問いかけられ、頭にハテナが浮かんだ


「何が？」


聞き返すと手を握られてドキッとする


『ずっと我慢してたんだけど？手繋ぎたくて』


「あ…うん」


『嫌？会社から繋ぎたいの我慢したから許してくれる？』


「う…ん」


返事をするとユンギくんの手に力が入った


やっぱり…夢じゃなかった


改札を出るまで繋がれたままの手が、熱をもってる


『送る…』


「大丈夫だよ？すぐそこだから…」


『一緒にいたいんだよ、少しでも』


会社の顔と全然違う…また、戸惑う


「疲れてない？」


『Aと一緒なら疲れも取れるけど？』


「あ////」


また見せた、優しい顔…




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