足駄をはいて首ったけ【SVT】短編 (ページ7)

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DH『急にジフンくんが男に見えたんじゃない？』

「どうなんだろう…でも頭ポンポンなんて今までされた事なかったからびっくりしただけかも」

DH『ちゃんと見てあげたら？』

「何をですか？」

昨日の事をドンヘさんに話していると

盛大なため息をつかれる

DH『ジフンくんの立場とか？そういうの考えないでさ、なんで今でもジフンくんがAの傍にいるのかとか』

「ジフンはただの友達だから、私には気遣いいらないからじゃ」

DH『はぁ…そうかもだけど、じゃあAがなんで戸惑うのか考えな！』

私が戸惑う理由？私が戸惑う理由は…ジフンが普段してこないような事をしたからで

それがなかったらこんなに考え…ない

ドンヘさんが言う事もいまいち分からない

あの日から、忙しくなったジフンはお店にも家にも来ていなくて

それも毎年の事だけど今年は何だかモヤモヤしていた

「明日はテレビ見なきゃだから…今日買い物しとこ」

歌謡祭がある日を思い出してマートに寄る

「ちょっと買いだめしとくかな」

冷凍保存のきくものを買い込むと結構な量になって

家につく頃にはヘトヘトになっていた

「私は…ジフンの事本当に好きだったのかな？」

買ってきたものを冷蔵庫に入れながら考えた

あの頃の私は…ジフンが好きだという事や物の反対を選んできた

無意識に好かれないようにしてきた

「なんで？」

分かってた…多分ジフンは私に少なからず

男女としての好意を抱いているって

分かってたから…そうならないようにしてた

「私って最低じゃん」

ジフンとの距離は決しておかずにずっと傍にいれる席を確保してたんだ

そこまでしてジフンと離れたくなかった？

ジフンが好きだから？人気者のジフンの女友達って位置が欲しかったから？

「どっちにしても最低か…自惚れすぎだ、私」

次の日にテレビで見たジフンはペンからキャーキャー言われてて

初めて思った

ジフンと私はもう住んでいる世界が違うんだって

MH『で？もう関わらないでおこうって？』

クリスマスに予定通りミニョクオッパと食事に行って

自分の最低さを話すと

柔らかい笑顔で話を聞いてくれた

MH『Aちゃん、恋するってそういう事なんじゃない？』

「そういう事って？」

MH『純粋なだけじゃないよ、振り向いてもらうために可愛くしたり…その逆だったり…駆け引きだって綺麗なもんじゃないでしょ？そういう心の狡さが伴うのが恋だと思うよ？』

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