足駄をはいて首ったけ【SVT】短編 (ページ6)

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私の好きの感情本当どこ行ったんだろ？

帰ってご飯を作っていると、ジフンが勝手に入ってきた

『何作ってんの？』

「え？いや…ちょっと…何…」

いつもと変わらずソファーに直行して寝転ぶと思っていたのに

何故かバックハグされてるみたいに真後ろから覗き込まれている

『クリームパスタ？』

「うん…あの…ジフン？…危ないから」

『じゃああっちで待ってる』

そう言って離れたジフンはソファーに寝転んで携帯をいじっている

急にバクバクした心臓を軽く叩いてできたパスタを運ぶと

『いただきます』

手を合わせて食べ出したジフン

『うんま！これめちゃくちゃ美味い！』

「ありがと…」

さっきのバックハグもどきから完全に調子狂いしている私は

どう反応すればいいのかも分からない

『ねぇ…ミニョクオッパって何者？』

いきなりミニョクオッパの名前が出てきて

しかも何者？って…

「ドンヘさんの友達で、よくお店に来てるよ？」

どう答えるのが正解か分からない

『飯…行くの？クリスマス』

「うん、別に予定もないし…たまにご馳走してくれるんだよね、いいオッパだよ？」

『好き…とか？』

「え？…まぁ…可愛がってくれるし…好き…だよ？」

『そっか…』

「うん」

それからは話さずに黙々と食べて

『美味かった！ご馳走様』

いつもと変わらずに食べ終えたジフンはコーラを飲みながら私をジーッとみていた

「なんか今日のジフン変…なんかあったの？」

見られ続けるのに耐えられなくて聞くと

『俺って何なのかなーって考えてる』

って訳の分からない事を言ってくる

「仕事で何かあった？疲れ…溜まってるんじゃない？」

『かもな…』

「身体ちゃんと休めなきゃダメだよ？」

『おん』

それからしばらく他愛ない話をしていると

『もうこんな時間か…A寝なきゃ明日も学校だろ？』

「うん」

ジフンは背伸びをすると帰ると言った

「気をつけてね、ちゃんと寝てね」

靴を履くジフンに後ろから話しかけると

『A、髪伸びたな』

振り返ったジフンが私の髪の毛に触れてきた

「え？う…ん」

『Aもゆっくり寝て』

そう言って私の頭をポンポンして帰っていった

「な…に…え？どういう事？」

一気に赤くなった頬を叩いて正気に戻ろうとするけど

全然冷静にはなれなくて

ベッドに入っても寝つけなかった

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