足駄をはいて首ったけ【SVT】短編 (ページ5)

今日:11 hit、昨日:12 hit、合計:26,244 hit

5 ページ5

結局ジフンにカトクする事はなかった

本当に、欲しいものなんて浮かばなかったから

JH『Aちゃん久しぶり』

「ジョンハンさん、こんばんは」

『アア2つとカフェラテ2つ』

「座ってていいよ！できたら持っていくね」

それからしばらくして、ジフンがジョンハンさんとドギョムくんとやってきた

ジョンハンさんも一緒なら仕事の合間だろう

できた飲み物をいつもの席に持っていくと

『サンキュ』

ジフンがボソッと呟いた

「ごゆっくりどうぞ」

ニコッと笑って手前のテーブルを片付けていると

MH『Aちゃん、アメリカーノ』

「ミニョクオッパ、久しぶりですね！」

ドンヘさんのお友達のミニョクさんがお店に入ってきた

MH『Aちゃん髪伸びたね！』

「オッパが長い方がいいって言うから」

MH『それで伸ばしてくれたの？そんな可愛い事するAちゃんには何かあげなきゃなー』

DH『ミニョク、うちのアルバ口説くのやめてくんない？』

ドンヘさんが笑いながらアメリカーノを持ってくると

MH『オッパって呼んでもらえないからってヤキモチやめてくんない？』

ミニョクオッパは笑いながら受け取って座った

DH『なっ！Aがオッパって言わないから俺がミニョクからこんな事言われんじゃん』

「いや、オーナーにオッパとは…さすがに…」

ミニョクオッパが来るとこんな茶番が始まるのはいつもの事で

2人で笑いながら私をからかってくる

MH『Aちゃんクリスマス空いてる？』

「クリスマス？とくには…」

MH『じゃあ俺とデートしない？』

「で、デート？」

MH『うん、美味しいもの食べに行こ！』

「はい！楽しみにしてますね！」

いつものように返事をして接客に戻ると

JH『Aちゃんまたね』

DK『ヌナご馳走様』

『またな』

「ありがとうございました」

ジフンたちが帰っていった

DH『ジフンくんもう帰ったの？』

「忙しいみたいですよ」

DH『アイドルって本当大変だよね』

ドンヘさんはそう言って笑った

アルバが終わって家に帰っていると

ジフンから着信が入る

「もしもし？今帰ってるけど？分かった」

もう少しで終わるから来てもいいか？って

そんな風に聞かれたのは初めてでちょっと…不気味だ

何か作った方がいいのかな？なんて考えながら

家の近くのマートで買い物して帰る

「何やってんだろ…弟にご飯作ってるみたい」

学生時代確かに好きだったはずなのに

.