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「ジフン」


『何?』


「いつまでこうしてるの?」


ずっと向かい合って頭撫でられてると、恥ずかしすぎてどうもできない


『照れてんの?』


「そりゃそうでしょ…」


『それって俺を好きだからだと思うよ?』


そう言われた途端、タイミング良くご飯が届いて


戸惑いの時間は終了した


ご飯を食べて暫くすると帰っていったジフン


『ちゃんと鍵して、簡単に開けんじゃねぇぞ』


いつもと変わらずに帰っていった





今の関係を誰かに説明するとするならば


「some…ですかね?」


花火大会に向かう車の中で話せば


MH『それって1番狡いやつ』


DH『ジフンくんの心弄んでんね』


とお兄さん方がらぶった斬られる


DH『しっかしジフンくんもよく耐えてるよね』


「耐えるって…」


MH『自分の為にAが気持ち抑えてくれてるから、我慢してるんでしょ?

それももう止めるんだから…A大変だね』


助手席に座っているミニョクオッパが振り向いて私に笑いかける


「大変って…そんな」


DH『大変だよなー!大人の階段登るんだから』


2人して本当、おちょくるのがそんなに楽しいのか


女の子トークで盛り上がっている


ドンヘさんが昔彼女と見たらしい秘密の場所に連れて行ってもらうと


DH『あー、もう秘密でもないんだな』


結構な人がいて、ドンヘさんは少し寂しそうだった


「でも少ない方ですよ?」


MH『初恋の思い出に浸りすぎなんだよ』


DH『な!俺はお前みたいに軽くねぇんだよ!』


バンッ…ババンッ


「あ!始まりましたよ!」


勢いよく上がりだした花火を3人並んでみていると


DH『今日で思い出の上書きだな』


ドンヘさんが小さく呟いた


上書きしたいくらい…ツラい初恋だったのだろうか?


私はまだ子供で分からないけれど


それもきっと…ドンヘさんの中では思い出なんだと思う


そういえば、高校生の頃ジフンと約束したっけ?


まぁ当日になって


『ごめん、今日レッスン入っちゃった』


って行けなくなったんだけど…


MH『ねぇA…今誰の顔が浮かんでる?』


そんな事を思い出しているとミニョクオッパに聞かれた


誰の顔…って…


MH『その人が今Aにとって1番大切な人なんだと思うよ?』


「残念ながらミニョクオッパではないですけどね」


MH『えー?そこはミニョクオッパって言わなきゃでしょ?』


ミニョクオッパはいたずらに笑って空を見上げてて


その顔がジフンとダブって見えた





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作者名:はな | 作成日時:2021年8月30日 0時

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