コノ道Uターン禁止 -YG-【BTS】

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Aが怠そうだったからミネラルウォーターを取って部屋に戻った瞬間


「え？…えぇー！」


裸のまま起きたAがすっげえ声だして


ビクッとしながらも、Aの身体に付いた俺の印が


見てて少し恥ずかしくて


『どうした？…A、とりあえずこれ着ろ』


自分が脱ぎ捨てていたロンTを投げた


顔を赤くしてロンTを着たAは、ボーッと俺を見る


「ユンギさん…これ…いつ？寝てる間に？」


腰掛けて水を渡すと手元をジーッと見るから


自分の手を重ねると、また目が開く


『俺が最中に付けたの分かんなかった？』


「え？だから無駄に手を繋いでたんですか？」


『お前、無駄にって…』


いつもの調子にすぐ戻ったAに項垂れながらも


『Aちゃん乱れてましたもんね！』


からかうとまた顔を赤くする


『自分のはAが寝てる間につけたけど…100日記念のプレゼント』


シンプルなカップルリングだけど、俺自身初めてで


自分の手を見るだけで少し擽ったい


「ありがとうございます…でも…本当に100日記念ってだけですか？」


首を傾げて聞いてくるAに無意識にキスをすると


『そんなの浮気防止に決まってるだろうが！』


照れ隠しにAの髪をぐしゃぐしゃにした


「私…カップルリングって初めてです」


『俺も…お互い初めてな事がまだあったんだな』


そんな共通点があるのが嬉しいんだから


恋愛に関しては初心者もいいとこなんだろう





次の日お互い怠いまま仕事に行ったのは言うまでもなく





お互いの関係性も、ハッキリ分かる位変わってきた


Aはドライながらも嫉妬したりするようになったし


俺は前より素直になった…と思う


今まで、決められた道があって


なんだかんだケチつけてもその道を進むしかなかったから


気付いたらあまり自分の本心を大事にしなくなっていた


Aの存在が俺を素直にしてくれてるのが、自分でよく分かる


SJ『今回のプロジェクトも大成功だって？お前最近絶好調だな』


社長室に呼ばれたと思えば、ヒョンが珍しく褒めてくれて気分がいい


ヒョンはいつでも味方でいてくれたけど、あまり褒めてくれない人だから…


『ヒョンのおかげだよ』


SJ『俺は何もしてないけど？ユンギが仕事出来るだけだろ？』


『Aに出会わせてくれた』


真っ直ぐ見ると、物凄く驚いた顔して俺を見て


SJ『お前…想像以上に変わったな』


って、社長じゃなくヒョンの笑顔を見せてくれた



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