31-YG ページ31
帰ってくる日は分かっていたけど
いてもたってもいられず、ジミンに聞いてAの実家まで来てしまった
電話すると意外にもすぐ出てくれて少し安心する
『その…迎えにきた…下にいるんだけど…ゆっくりでいいから…うん』
俺がマンションの下にいるって言ったからAはめちゃくちゃ焦っていて
ゆっくり支度しろと言って電話を切った
しばらくして結構な荷物を持ったAが出てきたもんだから慌てて車から出ると
Aの後ろにお父さんらしき人がいて足が竦んでしまう
父『君がAの彼氏か？』
『はい、真面目にお付き合いさせていただいてます…ユンギと申します、また改めてきちんと挨拶させていただきます』
頭を下げて名刺を渡すと、お父さんはビックリした顔で俺を見た
父『じゃあ…君がソクジンくんの弟なのか…そうか…Aをよろしくお願いします』
『はい！では、失礼します』
何だか考えたようなお父さんの態度が気になったけど
嫌な顔せず送り出してくれて少し安心した
「わざわざ迎えにきてくれたんですか？」
『ん…せっかくだからデートして帰るか』
Aは相変わらず冷めた感じの声
でも運転してると表情が分からないから、ゆっくりしたくて漢江に車を走らせた
夜の漢江はライトアップされてデートスポットだけど
こうやって女と来るのは…実は初めてでなんだか緊張する
『部屋で待ってようと思ったけど、本当に帰ってくるか不安になって…』
「ちゃんと帰ってきますよ？」
２人並んで川を見ているから、夜なのもあって結局表情がよく分からない
『契約だから…じゃないのか？』
そう聞くとAは黙り込んでしまった
「ユンギさんは、契約だから迎えにきたんですか？私が戻らなかったら意味ないですよね」
やっと口を開いたかと思えば
その言葉は寂しくて冷たい
『じゃなくても…迎えにきてたよ』
「え？」
『たった２日、２日お前がいないだけで寂しいって思うなんてな…』
こんな感情抱くなんて、自分が一番ビックリしている
『明日には帰ってくるって分かってんのに、寂しくてジミンにAの家聞いてた』
「寂しかったんですか？私がいなくて？」
Aは驚いた顔して俺の顔を見ている
『なぁ…俺だけか？俺だけこんな馬鹿げた事してんのか？』
そう言えばAは下を向いてしまった
でも分かったんだ…Aもきっと…心が動いてるって
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はな(プロフ) - KBさん» KB様、コメントありがとうございます。今でもこうして読んで下さる方がいて嬉しいです。私もこのお話のユンギさん大好きです。(いや、ユンギなら何でもいいんだろ？なんですが) (2021年9月27日 0時) (
レス) id: 1f844e58dc (このIDを非表示/違反報告)
KB - とっても面白かったです！素敵なお話ありがとうございました。ユンギさんサイコー( ☆∀☆) (2021年9月26日 16時) (レス) @page50 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - そうだったんですね！いつか出来上がるのを楽しみにしています！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9c1023239d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 有香さん» コメントありがとうございます。今のところ考えてなくて…これの続編とかだと…結婚後とかですよね？短編でその後特集しようかな？と思った事はあるのですが、最近なかなか更新できないでいるので考え中です。 (2020年6月14日 22時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続編とかってありますか？ (2020年6月12日 13時) (レス) id: 2580593c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2018年1月15日 19時
