41-YG ページ41
一週間通っても全く相手にされず
会社でもAと話す事ができなかった
それも仕方ないと思うしかなかった
Aを巻き込んだのも、Aを苦しめてるのも、Aを好きになってしまったのも
全部俺のせい
今日もまた…門前払い
流石に心折れそうで、マンション下のベンチに座ると動けなくなってしまった
父『ユンギくん…だろ?』
声がして顔を上げるとAのお父さんが立っていて
『あ、お久しぶりです…今帰りですか?』
時計を見るとかなり遅い時間で、Aが言っていた事を思い出した
アッパは仕事でいつも遅いって
父『なんだ?Aと喧嘩でもしたのかな?』
『実は…』
怒られるのを覚悟でお父さんに事情を話すと
父『ソクジンくんは知ってるのか?』
ヒョンの名前が出てきてビックリした
『いや、これは僕の問題なので…ヒョンには話していません…実際、好きになった時点で契約違反ですし』
父『そうか…ユンギくんな理由が分かったよ…よし!家に行くか!』
訳が分からないまま、お父さんに無理矢理腕を引かれて
そのままの勢いで…今俺はAの家のリビングに正座している
母「あなた、何でこんな人連れてきたの!」
Aのお母さんの怒りは全く衰える事なく
むしろ増してる気がする
父『仕方ないだろ?ユンギくんを選んだのはAなんだから』
『あの、始まりが有り得ないのは十分承知しています…Aさんを巻き込んだのも自分の責任だと分かっています…
でも…俺もう戻れないんです、一緒にいたいし、大事にしたいんです…
契約なんてどうでもいいんです、ただAさんと一緒にいたいんです』
ガバッと頭を下げて話すと
父『Aは?ユンギくんはこう言ってるけど、お前はどうなんだ?』
お父さんの言葉にビックリして顔をあげると
部屋から出てきたAが立ち尽くしてした
「オンマ…私ね…ユンギさんの事好きなの、だから私もユンギさんと一緒にいたい」
静かに話すAから、初めて好きって言葉が聞こえて
あぁ…本当に、馬鹿みたいにお互い始まってしまってたんだな
って思ってしまった
『これから、信頼していただけるように努力します!許して…いただけませんか?』
母「まだ認めた訳じゃありませんから、それだけは忘れないで下さいね!」
Aのお母さんはそう言うとタッパーを袋に入れて渡してきた
母「好きなんでしょ?持って行きなさい」
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はな(プロフ) - KBさん» KB様、コメントありがとうございます。今でもこうして読んで下さる方がいて嬉しいです。私もこのお話のユンギさん大好きです。(いや、ユンギなら何でもいいんだろ?なんですが) (2021年9月27日 0時) (レス) id: 1f844e58dc (このIDを非表示/違反報告)
KB - とっても面白かったです!素敵なお話ありがとうございました。ユンギさんサイコー( ☆∀☆) (2021年9月26日 16時) (レス) @page50 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - そうだったんですね!いつか出来上がるのを楽しみにしています! (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9c1023239d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 有香さん» コメントありがとうございます。今のところ考えてなくて…これの続編とかだと…結婚後とかですよね?短編でその後特集しようかな?と思った事はあるのですが、最近なかなか更新できないでいるので考え中です。 (2020年6月14日 22時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続編とかってありますか? (2020年6月12日 13時) (レス) id: 2580593c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2018年1月15日 19時