コノ道Uターン禁止 -YG-【BTS】

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良い会社に就職した私は、社長秘書をしている


会長の長男、ソクジンさんはイケメンで優しく仕事も出来て


人気の社長だ


一方…次男のユンギさんは仕事は誰より出来るけど、荒い気性で冷たい


会社一近付きたくない本部長


兄弟でこうも違うかね？


だけど財閥２世だからとにかくモテる


冷たいのがよりいいらしいが


私は…ユンギさんが苦手だ


そもそも！挨拶もろくにできないで本部長って…


まぁ仕事はそりゃ出来るけど…







rrr…


「あ、オンマ？うん、うん…お見合い？また…あー分かった、はいはい！じゃあね」


給湯室で鳴った電話をとるとオンマから


まぁ、いつもの如くお見合い話をされて渋々切ってため息をつく


「まだ結婚なんて…そもそも何で医者かね？」


社長のコーヒーをいれて出ようとすると、入り口にユンギ本部長が立っていた


「あ…の、お疲れ様です…」


何考えてるか分からない顔して、短い足精一杯伸ばして壁にもたれかかっちゃって


本当苦手


『ジミンが今いねぇから俺のコーヒーもいれてくんね？』


「…はい、部屋にお持ちしますね」


戻って行くユンギさんにため息をついて追加のコーヒーをいれる


ｺﾝｺﾝ


「失礼します…コーヒーお持ちしました」


パソコンと書類を交互に見て全く私の方を見ようとしない


「こちらに置いておきますね…では」


部屋から出て社長室に向かいながらイライラが積み上がる


「ありがとう位言えない訳？なんな訳？何様？塩みたいな顔してコーヒーで黒くなれっつーの！」


JN『ヒャッヒャッヒャッ！Aちゃん冴えてるー！』


何故か廊下にいた社長にビックリしてお盆を落としそうになる


「あ…の、社長すみません…」


JN『Aちゃんの言う通りだからいいんじゃない？はい、どうぞー』


社長室のドアを開けて私を中に入れてくれる


ソファーに座る社長にコーヒーを渡すと


JN『ありがと！Aちゃんも座りなよ、ナムジュンが買ってきた東京ばな奈食べよー！』


仕事モードじゃない時はお兄ちゃんみたいな社長で


私は本当に恵まれた環境で仕事できている


JN『で？ユンギと何かあったの？』


「ジミンがいないからコーヒー頼まれて持って行ったのに、ありがとうすら言えないんですから…」


JN『ごめんね？でもユンギいい奴なんだよ？』


「社長は弟が可愛くて仕方ないんですね」


社長はいつもユンギさんを庇うから、謝られると何も言えなくなる




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