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「後になって店主に文句をつけても、「お客さんの使った器具がよくなかった」、「火のコントロールが悪かった」などの理由でごまかされるのはよくある手だ…」
「危なかった!こういうのに騙されやすいんだよな…」
思わず身をよじるパイモン。「しかし」と鍾離は続けた
鍾離の言う正しい鑑定方法は、ちゃんとした知識があれば目利きは可能だと
「「人の指を以って月を指し、以って惑者に示すに、惑者は指を視て、月を視ず。」」
「指で月を指すと、賢い人は月を指していることを理解するが、そうでない人は指を見て、月を見ないという意味だ。」
模様、外面を指と示し、夜泊石の「輝度」が月と示す
また、夜泊石は炎元素と相性が良いらしく、高温の下で強く光り、青い鉱石こそが品質が良いモノだと鍾離は語った
「詳しいなぁ…」っと蛍は呟く
「値千金に匹敵する玉石界隈の秘密をお前たちに教えたんだ、あとは実践してみろ。」
「値千金…うう、このさき使う機会がなさそうなのが残念だ…」
残念そうな顔をするパイモンを他所に、リアンは鍾離をじっと見つめていた
見た目的にそう歳はいっていないし、金銭感覚は何とも言えないが、年齢の割に豊富といった知識…
鍾離という男は一体何者なのだろうか?
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作者名:菊春 | 作成日時:2022年8月20日 18時