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鍾離の言葉にオーナーは不思議そうに首を傾げたが、彼女たちが観光客では無いのに気づく
「失礼しました。すぐにお持ちいたします…」
のれんをくぐったオーナーは数分後、「夜泊石」と思わしき「天然石」を３つ持ってきた
彼は蛍達に進める。品質は勿論のことだが、「解翠行」は老舗であるため、昔、岩王帝君からの贈り物ため安心していいと彼は太鼓判を押した
「この「夜泊石」、三つとも確かに綺麗だ。貴重なものに間違いないだろうな…」
「でも、どう選べばいいんだ。適当に選んで帰るか？」
『適当に選んだって、鍾離先生の言っていた最高品質がわかんないだろ』
「鍾離先生の意見が聞きたい。」
自分が決めるような言葉に少し不思議そうにしていたが、いいだろうと頷いた
３つの「夜泊石」を眺めたあと、「答えは簡単だ」と言うとパイモンは興味津々に答えは…と聞くと
「全部貰うぞ」
リアンは「嘘だろ…」と絶句し、パイモンは後に仰け反り、オーナーはあっけらかんとした。反応がないのは言った本人と蛍くらいだろう
「ありがとうございます！さすがお客様、お目が高い――――」
「待て！待てっ！店主、今の無し！もう少し話し合うから！」
鍾離を引っ張りながら、「解翠行」の近くに退避する
パイモンは信じられないといった様子で鍾離を見た。今さっき鍾離が言っていたことを思い出した
三つ全部…儀式で必要なのは1つだったはずだ。２つ増えているではないか、モラが無駄にする気かっと怒るパイモンに蛍は頷く
「モラ…ふむ…」
「確かに、その問題は考えていなかった。俺のミスだ。」
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作者名：菊春 | 作成日時：2022年8月20日 18時
