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凝光の声と共に、千岩軍が駆け足で現れた

この状況を理解出来ていない3人は驚いた顔で周りを見渡す

彼女は一体、何と言ったのだろう、「帝君が殺害された」……!?

まさか、神が目の前で殺されるなんて…思いも寄らなかった

リアンは一度、スメールに居た頃、ある少女に言われたことを思い出す


゙「魔神が死ぬときに流れ出るものは通常、人には耐えられないわ」゙


岩王帝君は七神で魔神のはずだ。なら、もし死んだのなら彼女が言っていだそれ゙が流れ出るのなら、

何故、岩王帝君から出て来ない?もしかして時間が経ったら出るものなのか


『(ああ…っ!!゙アーカーシャ゙があれば…!!)』


゙アーカーシャ゙無しで今のリアンの知識だけでは、この謎を解くことは出来ない

もしかしたら、゙アーカーシャ゙にもそれに関する知識は無いのかもしれない

その事実ともしもの仮定に苛立ったリアンは自身の頭をガシガシっと強めに掻いた

すると、自分のマントを掴まれるのを感じた


「リアン?ちょっと、気がまぎれること言ってくれる?」

『え、あ、旅人、好きだよ……?』

「そう、ありがとう。」

「この状況で何、呑気なこと話してんだよー!?」


混乱しているからか、普段は迷いながらそう言わないリアンと普段なら普通にあしらうはずなのにお礼を言った蛍

パイモンは二人にツッコミを入れた

ツッコミを入れた後、頭を抱えながら状況を整理していると、ある光景が映った


「あっ、あれって「千岩軍」だぞ!現場近くにいた怪しいヤツを取り調べしてるみたいだ…」

「こ、怖いな、犯人がこの近くいるなんて…」

「あれ…オイラたちもその現場近くにいた怪しい者ってことにならないか!?」


パイモンの言ったことに一理ある

もしかしたら、リアンやパイモンならまだしもこの世界の人間ではない蛍はこの事件の容疑者にさせられるかもしれない

踵を返し、蛍はこの場を去ろうとする

彼女の後を後の二人は追って走り出した

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作者名:菊春 | 作成日時:2022年8月20日 18時

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