第二章ー「久遠の体との別れ」ー ページ35
「それで、パイモン何を言いたかったの？」
「やっと聞く気になったな。」
パイモンが何かを伝える前に、蛍が非常食ネタを始めたため、言いたかったことが言えなかったのだ
彼女は「北国銀行の中、気にならないか？」と蛍に聞く
リアンは兎も角、この世界に来て数か月も経っていない蛍は北国銀行がどうなっているのかは分からない
「この世界の銀行気になるだろうから、良い機会だし入ってみるか！」
「そうだね。」
パイモンを先頭に次々と北国銀行へ入っていった
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北国銀行の中に入ると、すぐに受付に立つファデュイの女性が迎い入れた
「ようこそ、「公子」様のご友人、「ファデュイ」でのご活躍をお祈りしておりますよ。」
「「公子」の友達じゃないけど。」
「フフッ…私たちは凡人であり、「氷の女皇」ではありません。凡人の考えは氷の下にある水…ずっと固く鋭いわけがありません。」
意味深なことを告げた彼女は蛍達の目的である本題に話を戻す
「約束は果たしたと、「公子」様から伝言を授かっております。」
「約束を果たした？あっ、人を探してくるって話か？」
『随分と早かったな。』
「はい、状況を打破できる人を探すと「公子」様は約束しました。「ファデュイ」の執行官は約束を違えません。」
「ファデュイ」のこれまでの行為を考えてみると一見疑わしいが
状況が状況のためここは素直に信じることとする
彼女はタルタリヤが「琉璃亭」に居ること話す
「璃月の料理には「璃菜」と「月菜」の二つの菜系があって、数百年も対立してきてるんだ。」
「で、「璃菜」の代表が「琉璃亭」なんだ。オーナーはわざと緋雲の丘に店を構えて、「月菜」を代表する「新月軒」と正面対決してるって話だぜ！」
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作者名：菊春 | 作成日時：2022年8月20日 18時
