運命という絆で３第一章ー璃月編ー【原神】【男主】 (ページ33)

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「もし、璃月七星が「仙祖の亡骸」を隠してて、誰も近づけさせないなら…」

「こいつが七神を訪ねるっていう目的が叶わなくなる！」

パイモンの言葉にタルタリヤは首を傾げた

今芽生えた疑問を蛍に投げるか、彼女は「ノーコメント」と返した

しかし、タルタリヤという男は懐が広いのか「いい答えだ」と笑った

「いとも簡単に「ファデュイ」に騙されるような騎士では、いい騎士とは呼べない。そうだろう？」

「でも…今回に限っては君を助けることができるよ。」

「えっ？本当か？」

『…本当に出来るのか？』

リアンの訝しむような顔にタルタリヤは「少年は鋭いね」と笑う

「少年」…また呼ばれた。年上なのに

リアンは一瞬とした早さで機嫌が悪くなり、タルタリヤを睨みつける

睨みつけられるタルタリヤは波風立っていない様子で話を進める

「少し時間が欲しい。」

「人探しする時間がね…」

「この行き詰った状況を打破してくれる人を、見つけてくるから。」

頼れる一言の後に、やはり彼がファデュイだと再確認させるような言葉が彼の口から紡がれた

タルタリヤは蛍達の横を通り過ぎて一歩立ち止まる

「この目で決壊する暗流を見るために、俺と再会するまでどうか生きていてくれよ。」