運命という絆で３第一章ー璃月編ー【原神】【男主】 (ページ31)

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魈の問いかけに即座に応えることが出来なかった

自分の祖国、友の名、祖国での記憶を思い出した今でもリアンが一体何者であるかなんて解りはしない

何処かがパズルのピースのように抜け落ちており、何が正解で何か間違いなのか正常に判断は出来ない

「……忠告しておく、岩王帝君が愛する璃月を脅かすことすれば、我が黙っていないぞ。」

「話はそれだけだ。」

そう言い残し、魈はテラスから去った

蛍は今先程の魈の言葉を思い出す

ﾞ「そこの白い男と隣にいてよく正気でいられるな。」ﾞ

自分がこの世界の知識がまったくない状態で目を覚ました時に最初に出会ったのか彼だった

彼と会った時、魈の言うﾞそれﾞは感じられなかった

しかし、魈は仙人きっと蛍達が気付かないﾞそれﾞを初めて会った瞬間から気づいていたのだろう

「……。」

「どうした？旅人。」

「いや、なんでも…」

「ない」と言いかけたさい、パイモンの活気のある声が遮る

「仙人たちとは話せたし一回、公子のところへ行くか」と

その言葉に何となくではあるが、蛍はほっとした

今自分が考えていることに触れられなくて安心したんだろう

胸の奥で渦巻く疑問に気にしないふりをしながら、一歩前でパイモンと肩を並べながら歩くリアンに目を向けた

何かを隠しているような雰囲気は感じさせない笑顔を見て、気にしないほうがいいかなと心の中でこの話題を自己解決した

蛍達が行く先はタルタリヤが居る北国銀行である