運命という絆で３第一章ー璃月編ー【原神】【男主】 (ページ23)

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ゴレットの提案を聞いて、パイモンは蛍に「得意料理なにか？」と問いかける

「満腹サラダだよ」と答えた

「満腹サラダ」はあまり失敗することが無い料理である

仙人のご機嫌を取るには充分だろう

蛍達はゴレットにお礼を言い、彼女が言うシェフの元へ向かった

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一度、旅館の広間へ出ると、手すりの近くに立つ大柄な男が目に映った

彼の元へ近づき、話しかけると

「休憩中だ。邪魔しないでくれ。」

「あの、杏仁豆腐…」

「邪魔しないでくれ。」

このシェフは鍛冶屋のワーグナ―と同じくらいサービス精神が無いように見える

蛍が「オーナーが頼んだんだよ」という切り札を出すと

彼は間を開けて、口を開く

「なるほど、オーナーの命令なら仕方がない。」

「だが残念だ。今は杏仁豆腐のような細やかなデザートを作る余裕がないんだよ。」

彼…言笑にパイモンは「どうしてだ？」と問いかける

言笑曰く「料理人の手は料理のクオリティを大きく左右する」と言った

…行き成り、何のことやら

「だか今の俺の手は…すまないが、ちょっと思い通りに動かなくてな…」

「うん？原因か…い、いや、実はお化けが出たって…お客さんが言っててな…」

「それにな！ついさっき…キッチンで…あ、あやしい影を見たんだよ…」

「お化け」…その言葉にパイモンはたじろく

言笑という男は大柄な見た目をしていながら、お化けの話題となったら急に口調が弱々しくなった

彼は旅館が安全ではない限り、安心して杏仁豆腐は作れないらしい

「仕方ない、蛍、リアン、最高の杏仁豆腐のために、キッチンに行ってみるか。」