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テラスから出て、受付がある玄関へ向かいこの旅館の女将である―――――ゴレットに声を掛けた


「あら、もう魈様に会ったの?」

「珍しいね、彼が自ら誰かと会うなんてめったにないから、きっと機嫌がよかったんでしょう。」


先刻の彼の態度を思い出す

彼は自分達の話を聞かずに「ここを立ち去れ」と一方的に命令していた

え?あれで機嫌がいいのか?


「仙人との縁はかなり貴重だもの。一生会えない人だってたくさんいるんだから。」

「言い伝えによると、岩神が璃月を作った時、仙人の力を借りたそうよ。」

「でも、仙人の多くは戦いによって璃月を守ることしか知らなかった…」

「だから数千年もの間、貿易の都として人間がその運営の手綱を握り、仙人は隠居の身となったの。」


やはり、現地の人間は国の歴史を良く知っているなっと思う

パイモンが「流石女将は物知りだな」と彼女を称賛すると

ゴレットは「女将ではなくオーナーである」と訂正する


「とにかく、あなたたちは仙人との縁を得た、あとは簡単よ。」

「私のアドバイスに従って、魈様のご機嫌を取ればいいわ。」

「機嫌を…?あの「護法夜叉」が喜ぶ姿なんて想像できないな…」

『満面で笑うディルックの旦那並に?』


明らかに同じようで同じではない例えに、パイモンは「お前…仙人と旦那を一緒の分類だと思ってるのか…?」とツッコむ

満面の笑顔のディルック…確かに想像できない

しかし、ゴレットは笑みを漏らし、「楽しみでしょ?」と彼女たちに聞く


「(私も、彼の笑った顔なんて見たことないけど…)」

「まず、シェフに杏仁豆腐を作ってもらいなさい。それと、あなたの得意料理を用意して。」

「杏仁豆腐は魈様の数少ない好物よ。得意料理に関してはあなたに任せる。」


―――――――――――――――――――――――――――――――
作者の小話


ファルザン CVほっちゃん

!?!?!?!

しかも、あの見た目で口調老人…好きぃ!!好きに決まってんじゃないか!!

実は、私の中でリアンくんの声、ほっちゃんって決めてたんですよ…うん

七七ちゃんとナヒーダちゃんや哲平と平蔵くんの件があるから、この作品のほっちゃんは二役やってます。

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作者名:菊春 | 作成日時:2022年8月20日 18時

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