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道の先にある石の階段を登っていき、葉っぱが紅く彩る木々の先で
見知った姿と初めて見るけれど、どことなく見知った姿によく似た男が立っていた
蛍達に気付いた彼らは「おーい」とこっちに手を振る
彼らに駆け足で近づいた
「兄弟から話は全部聞いた。本当にありがとう。俺の兄弟を助け出してくれたことを、感謝してもしきれないよ。」
爽やかそうな口調の青年は李当が言っていた李丁なのだろう
李丁は聞いてもいないのに弁解を始めた
「家計が苦しかった」とか、からで「琥牢山の琥珀に宝がある」という噂を耳にして
つい、魔が差してしまい絶雲の間に足を踏み入れてしまったのだと話す
「結果は…見ての通り、俺は仙人から天罰を受けて琥珀に喰われてしまった。もし、あなた達の助けがなけば、一生出られなかったかもしれない。」
「慈悲深き仙人様が三人の仙人の使いを遣わしてくれたおかげだ…」
仙人の…使い?
蛍達は仙人の使いではない
彼女たちは帝君殺害容疑の濡れ衣を着せられたただの異邦人である
しかし、彼女たちの内部事情を知らない彼らは彼女たちを崇める
彼らは、この過ちを悔い改めて、仕事に就くとの事だ
李丁と李当は彼女らにもう一度お礼を言い、この場を去った
「オイラたち、本当に「仙人の使い」だったらいいのにな…」
『オレ的には、気性が荒そうな仙人様の使いは嫌だな…』
「でもオイラたちは悪いことしてないし、多分大丈夫だよな…」
「山門を荒らし、戒めを受けさせた賊人を逃したか。」
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作者の小話
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作者名:菊春 | 作成日時:2022年8月20日 18時