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絶雲の間を去ろうとは思ったものの、先に絶雲の間に居る仙人たちに会いに行こうとパイモンが提案したため、
絶雲の間にとどまり、削月築陽真君が言っていた「理水畳山真君」と「留雲借風真君」に会いに行くことにした
壁を登ったり、絶雲の間に出来ている道を歩いていると
道の近くにオレンジ色の琥珀ともとれる不思議なものが見えた
「あれ、何だと思う?」
「初めて、見るなぁ…。」
『一回、壊してみるか。』
「そうしよっか。」
リアンの提案に蛍は肯定し、風の元素スキルでそれを壊してみる
それがあった場所に宝箱があった
宝箱にある物を回収し、それに何かあるのを知った蛍たちはここら辺にあるそれを壊してみることにした
一つは何も無かったが、もう一つは雷スライムが居たり、最後の一つは人が居た
その人は勢いよく咳込んだ
「俺はいったい…あなた達が俺を助け出してくれたのか?感謝する」
「そうだ!俺の兄弟を見かけなかったか?名前は李丁、俺と一緒に山に来たんだが。」
李当と名乗った男は、琥珀に閉じ込められていた時のことを覚えていないようだ
彼は自身の兄弟が自分と同じように琥珀に閉じ込められているのではないかと心配した
しかし、ここらの琥珀を壊しては見たが、彼の兄弟とみられる人物は見られなかった
蛍は「わからない」と答えると
「そっか、分かった。ありがとう…俺は兄弟を探しに行く。」
「無事でいてくれよ…」
李当はそう呟き、この場を去っていた
李当の後姿を見届け、琥珀を発見する前の道に戻り進んだ
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作者名:菊春 | 作成日時:2022年8月20日 18時