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side敦




「さぁ、敦くん、何か聞きたいことは?」



「…何の事でしょうか」



嘘だ。

本当は分かってる。


Aの事でしょう?太宰さん。



「うふふ、惚けても無駄だよ?」



あぁ、またその顔ですか。

自信に満ち溢れた、余裕なその表情、


僕には出来ない、そんな顔。



「…Aの事で…聞きたいことが有ります」



「何だい?」



太宰さんは、さっきから少しも表情を崩さない

何を考えてるのか、全く読めないその微笑み。



「どう言う…つもりなんですか…」



その表情に腹が立ち、何故か強く当たってしまう



「僕が…Aと付き合ってるの、知ってますよね」



「…」



「なのに何で…あんな事するんですか!」



「…」



「太宰さんは…Aが好きなんですか…

Aと…付き合ってるんですか?」



あぁ、言ってしまった。

言うつもりのない事まで勝手に口からでていってしまう。


そして、太宰さんは口をゆっくりと開き、



「さぁね?」



と、そう言ったのだ。

何なんだ。聞けと言ったのはそっちだろう?



「もういいです、帰ります」



僕はそのまま

国木田さん達がいる事務所に戻ろうと進行方向を向けた。


こんな話をする為に来たわけじゃない事は太宰さんもよく分かっているはず。


そう考えると、自然と怒りが込み上げてきた。



その時、



「まぁ待ちたまえ敦くん」



と、太宰さんは声を掛けてきた。



「…まだ…何か?」




「良い事を教えてあげるよ」

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いずでく - 冬音さんの作品が大好きです!!今回のも少し泣けました(;;)とても面白かったです!敦くんの小説で感動したの初めてです……。こんなに素晴らしい作品を、どうもありがとうございました!! (2019年4月30日 1時) (レス) id: d575adfd26 (このIDを非表示/違反報告)
冬音(プロフ) - ユナさん» 有難うございます!見ていただけるなんて…嬉しくて死にそうです0(:3 _ )〜こちらこそたくさんコメントありがとうございました! (2017年7月7日 18時) (レス) id: 24c430e211 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 冬音さん» そうなんですか。ではそちらも拝見させていただきます。お疲れ様でした!  連コメ失礼致しました。 (2017年7月7日 18時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
冬音(プロフ) - ユナさん» 一応此処で終わりなんですが、なんかもうちょっと書きたい…って思ってるので、他のキャラで似たような題名で書きたいなーと思っております! (2017年7月7日 18時) (レス) id: 24c430e211 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 冬音さん» いや、もうほんと道化師のところで息詰まりました。最終章だからそろそろ終わりですか? それとも、まだ続くのでしょうか。 (2017年7月7日 18時) (レス) id: 8f8a6b3fb6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬音 | 作成日時:2017年4月3日 18時

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