赤也と柳と片目のイレーヌ7 ページ21
「A！！！危ねぇ！避けろ！！！！」
そう言ったのは、赤也だった。
「！？」
その声に驚き、咄嗟に左手を反射で動かしたA。
その瞬間だった。窓ガラスが割れたのは。
否、正確に言えば、
“赤也が誤って蹴ったボールがA達のいる窓ガラスに当たった”
というのが正解である。
勿論直ぐに対応できる程の反射神経が中学二年生の、ましてや女子にあるわけがなく。
Aは左手で顔の半分を守ることしか出来なかった。
…至近距離で割れた窓。
勿論当たらない訳がなく。
「い"っ…ぅ…！！」
「A！！！」
Aの血が廊下の所々に舞う。
無防備に晒されていた右肩…右腕…右手…そして、右目…。
彼女の右半身はガラスで傷だらけだった。
「い"…ぅ…！痛い痛い痛い痛い痛い！！！！」
そう言って叫ぶA。もはや自分がどうなっているかなんて分からない。
「A！！今先生を呼びに行ってもらっているからな！少し辛抱しろ！！！」
そう言って足元のガラスを退け、Aを支えたのは余裕のなくなった蓮二。
すまない、すまないと何度も泣きながら繰り返す。
Aの右目は見るに堪えない有様だったと言う。
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百地(プロフ) - 赤也本当に大変な事したな・・・でもやっぱ面白いです！よく考えられている小説な気がします (2018年7月27日 13時) (
レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
冬音(プロフ) - 百地さん» 幸村君もそろそろ神の子アピールしないと自分の異名が「魔王」になってしまうと勘づいたんですよ、きっと。(多分) (2018年7月26日 15時) (レス) id: 24c430e211 (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - 今日の幸村は魔王じゃないだと・・・！？ (2018年7月26日 15時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
冬音(プロフ) - 百地さん» たまらん四角関係だ… (2018年7月26日 15時) (レス) id: 24c430e211 (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - 泣きそうな赤也を慰めたい。こういう四角関係大好物だ！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬音 | 作成日時：2018年4月15日 18時
