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曇った右目3 ページ13

「まず、赤也の事についてだけど」





もしAと赤也がそういう関係だとしたら、

なんて考えが頭の中を駆け回る。


堪らなく胸が痛い。逃げ出したくなる。






「率直に聞くよ…付き合っているのかい」





「もしそうだとしたら?」





「っ…どうしろ、とかは言わないけど…

俺達は常勝立海…テニス部だ、レギュラーの赤也がこう毎回部活に遅れられては俺も部員も迷惑してしまう」






「ふふ、言い返せませんね」






と言って、眉を下げて笑うA。








「大丈夫ですよ、赤也は私と付き合ってない。

…だからそんな怖い顔しないで下さい」







「へ?」






予想外の答えだった。

てっきり話の流れからして付き合ってるかと…







「言ったじゃないですか…“片思い中”だって」







それはそれでまた、君に片思い中の俺にとっては辛い言葉なんだけど。






「…相手、って…聞いても教えてもらえないよね」






「駄目ですね、

まぁでも…赤也じゃないです」







片想いの相手でもない…となると…








「どうして赤也はその…君の…」







「頬に触れていたか、ですね」








的中。


まぁ実のAが全く照れていなかったから、赤也との恋愛沙汰はないものとして良さそうだ。








「赤也はね」






「うん」









「…私の右目をこうした奴なんですよ」

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百地(プロフ) - 赤也本当に大変な事したな・・・でもやっぱ面白いです!よく考えられている小説な気がします (2018年7月27日 13時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
冬音(プロフ) - 百地さん» 幸村君もそろそろ神の子アピールしないと自分の異名が「魔王」になってしまうと勘づいたんですよ、きっと。(多分) (2018年7月26日 15時) (レス) id: 24c430e211 (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - 今日の幸村は魔王じゃないだと・・・!? (2018年7月26日 15時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)
冬音(プロフ) - 百地さん» たまらん四角関係だ… (2018年7月26日 15時) (レス) id: 24c430e211 (このIDを非表示/違反報告)
百地(プロフ) - 泣きそうな赤也を慰めたい。こういう四角関係大好物だ! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 2de6e8f809 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬音 | 作成日時:2018年4月15日 18時

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