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File3 中間淳太 ページ12
淳太くんに初めて会ったのは
わたしが小一、淳太くんが中三。
淳太くんが事務所に入ってすぐやったな。
はるさ、家に連れて来たがりやから。
そんな当時の木島は、
不覚にも淳太くんがかっこいいと思っていたのである。
このことは口が裂けても誰にも言えない。
特にしげになんか言ったら…恐ろしい。
淳« Aは陽人みたくなったらあかんで»
あなたはずっとその言葉を
わたしに言い聞かせてましたね。
今なら言ってた意味が分かります。
でも当時のわたしは
"こいつ何言うてるん？"
でした。
"かっこいい"と"好き"は別物である。
かっこいいって思ってたけど好きではない、むしろ苦手な部類やった。
淳«なんやAも怪我か»
«淳太くんこそ運動音痴発揮したん？»
淳«お前もそうやって怪我しとったら運動音痴言われるようなるで»
«それは勘弁やから、とりあえず淳太くん黙ってください»
一緒にバケツに足を突っ込んだ中である。
淳太くんは右くるぶし剥離骨折、わたしは左足を捻挫。
ちなみにこの頃から、
淳太くんへの年中無休反抗期が始まった。
淳「Aこれ、煎餅もらったんやけど食べる？」
「ちょ、うるさいぶす」
淳「なんやぶすって！」
この反抗期も淳太くんやからこそ
出来るんやけどね。
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作者名：まつもん | 作成日時：2019年2月8日 3時
