[約束のネバーランド]今日という日は二度とこない3

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ママ「ほら、茶番もここまでにして…はあ、はあ」

だいぶ息切れしてるか。

じゃあ出て行ってもいいわね。


ママの前に姿を現した私。

ママはびっくりしている。


ママ「…すごい髪伸びてない？」

「そうよ、一日で5センチくらい伸びたのよ」

なぜか、ね。


ママ「はあ…」

「疲れてるのね、しょうがないわ」

ママ「ねえ、もし12歳までは絶対に出荷しないことが絶対に保証されてるとしたらハウスに戻る？」

それは…


「もちろん。こんな生活今すぐやめたいもの」

ママ「そうよね」


…なんかさっきからなにかの違和感を感じる。

こう…体がもわあああああって。

…前にもこんなことあった。あったわね。

これ…多分…


ママ「！」

あ…

ふらってなった瞬間にママが私の目隠しをした。

最、悪…だ……


ママ「なんだかふらふらね。その上に目隠しをされてもう動けないんじゃない？」

固定されてるなあ…

ママは私をつかんではいない。

つまりまだ身動きは自由にできるのよ。


「これなによ」

ママ「Aを捕まえるようにもらったのよ」

「こんなガッチガチの目隠し？」

外せないわね…


ママ「さあ、もう動けない。私についてくるしかないわね」

そうね。

じゃあついていこう。



…ってなるのかもしれないけど。

さっき体がもわあああああってなったあれ。

あれが起こった時には必ず―――――――なのよ。


ふふふ…



「そうね、イザベラについていくしかないわね。そうじゃないと動けないもの」

ママ「ほら、私はここよ」

「あなたの位置くらいは声で分かるわ。でもね、イザベラ。なんていうか私ってすごいわよ」

ママ「は…？」


そういうと同時に私は猛ダッシュで走り出した。

もちろん森の中には川や木の根っこ、段差があり目が見えない状態で走るのは危険よ。


ママ「ちょっと！なんで走れてるの！？」

「私って運がいいのね。ちょうど今、透視能力が」

ママ「透視…？！」

私の運が良すぎてもう神に感謝よ。



そう、体がもわあああああってなった後には必ず超能力が使えるようになるのよ。

そして三回目だからか念じたら好きな能力を使えるようになっていたわ。

もう奇跡ね。


ママ「なんでこんな時に…」

残念だけどそういうことね♪

っていうかいじってたらこの目隠しも簡単に取れたわよ？

ママ「あ！」



無事、逃げ切りました。

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