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「いいの？嘘ついて」
『いいんです。じゃないと彼、心配するから』
「大切にされてるんだ？」
どうなんだろうか。
たくさんの愛をくれるし、一緒にいる時は幸せで堪らないけれど。
『そうだと…いいんですけどね、へへ』
自信を持ってそうだと言えないのが情けなくて。
彼に縋っている自分が惨めに思えて、乾いた笑いの中にまた涙を落とした。
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「まってまって、泣かせるつもりはなくて！」
『すみませんッ、』
泣くつもりなんてなかったのに、ほんとにこのままで良いのか自分に問いかけてしまったせいでどんどん胸は苦しくなっていく。
「ちょっとごめんね、」
『…えっ、』
突然断りを入れた彼はわたしをスっと後ろ向きにさせて、優しく包み込んだ。
『あのっ、辞めてくださいッ困ります…』
振り払おうとしても男の人の力には叶うはずもない。
おまけに苦手な密室で知らない男性に抱きしめられたりなんかすればそれこそパニックになるだろう。
それが普通のはずなのに、
彼の纏うオーラなのか、それともはちみつのような優しい香りが漂うせいなのか、恐怖よりも落ち着きを感じてしまった。
危機感がないと、勇太くんにも廉にも怒られてしまいそうだけど。
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暴れることを辞めて大人しくなったわたしの頭をポンポンと叩いて、
「人の温もりって安心するでしょ？」
と笑った彼に不覚ながらもキュンとしてしまった。
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みゅう(プロフ) - 最高です泣いちゃいました(TT)本当に恋してるとき胸がギュゥってするやつになってやばいです(TT) (2019年2月11日 23時) (
レス) id: e5fba142e0 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 読ませていただきました(^^)心が暖かくなる素敵なお話でした！ありがとうございます！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
べりーちゃん - 素晴らし作品でした。ありがとうございました。 (2018年11月3日 8時) (レス) id: 86a2f67dc6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ひかるさん» 読んでいただきありがとうございます！廉くんのお話公開中ですのでよろしければぜひ！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Mt.Wind Bellさん» ぞっこんになっていただけて嬉しいです（ ; ; ）またはちみつショコラの世界でお会い出来るように、機会があれば番外編などお届けできればなと思っております！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2018年9月24日 17時
