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『紫耀くん…っ、』
「一目惚れだったんだ。あの日。」
遠くを見ながら出会った日を思い返すかのようにして紫耀くんは話し始めた。
「泣いてるAちゃんを守りたいって思った自分にびっくりした。」
『…ッ、』
「でもAちゃんには彼氏がいて、泣かされるくせにめちゃくちゃだいすきでさ。俺の出る幕なんて無いなって、」
『ちが…っ』
勇太くんのことはだいすきだった。
でも、それ以上に好きになってしまったんだよ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿紫耀くんを。
「俺に一瞬傾いたAちゃん突き放したあと、カッコつけてんな俺ってバカバカしくなって後悔した。でも、Aちゃんが幸せならいいやって思ってた。」
儚い表情をしながら彼は真っ暗になった空を見上げた。
「でもね、ある時廉くんがお店にきて姉ちゃんを笑顔にできるのは貴方だけです、って言われたんだ。」
廉があのお店に行ったのはもちろん知っていたけれど、まさかそんなことを紫耀くんに言っていたなんて思ってもみなかった。
単純にわたしが一歩踏み出す勇気をくれただけなんだ、とそう思っていたから。
『れんが…？』
「うん、だから俺がAちゃんを笑顔にしたい。」
こぼれる涙を指ですくって、俯くわたしの顔を上げる紫耀くん。
こんな不細工な泣き顔なんてみられたくないのに。
「俺がAちゃんの笑顔を守るよ。」
『うんっ、』
「付き合ってください。」
何の濁りもない真っ直ぐな告白は、笑顔と共にたくさんの涙も引っぱりだした。
『お願いしますッ、』
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みゅう(プロフ) - 最高です泣いちゃいました(TT)本当に恋してるとき胸がギュゥってするやつになってやばいです(TT) (2019年2月11日 23時) (
レス) id: e5fba142e0 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 読ませていただきました(^^)心が暖かくなる素敵なお話でした！ありがとうございます！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
べりーちゃん - 素晴らし作品でした。ありがとうございました。 (2018年11月3日 8時) (レス) id: 86a2f67dc6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ひかるさん» 読んでいただきありがとうございます！廉くんのお話公開中ですのでよろしければぜひ！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Mt.Wind Bellさん» ぞっこんになっていただけて嬉しいです（ ; ; ）またはちみつショコラの世界でお会い出来るように、機会があれば番外編などお届けできればなと思っております！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2018年9月24日 17時
