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「でもね、」
『ん?』
ふっ、と笑った紫耀くんが言葉を紡ぐ。
「やっぱり俺も幸せになりたいんだよね。」
「だからさAちゃん、明日デートしない?」
『へっ、?』
「いや?」
嫌とかそんなのではない。
むしろ紫耀くんの幸せを満たすためにわたしを選んでくれたことが嬉しくてたまらないのだ。
『ううん、嫌じゃないッ!デートしたい!!』
「よかった〜、断られたらどうしようかと思った(笑)」
大袈裟に胸に手を当ててホッとした表情をしてみせる紫耀くんについ笑みがこぼれる。
「そこでAちゃんにお願いがあります!」
『はい!何でしょうか紫耀くん!』
何をお願いされるのか全く検討はつかない。
「明日バイトの子たちみんなお休みで俺一人なの。」
『うん、?』
それは紫耀くんが可哀想ではあるけれど、わたしへのお願いには何も結びつかない。
店が閉まる頃に迎えにこればいいのだろうか、
「だからね、明日俺と一緒にここで働かない?」
『えっ?!』
まさかのお願いに、思わず自分でもびっくりするくらいの大きな声が出た。
「そしたら1日デートできる。」
そんなことを言う紫耀くんが可愛くてたまらない。
『ふふっ、そうだねッ、いいよ。』
こんなデートは初めてだ。
でも少しだけ、いやかなり楽しみで既に楽しくて
どれだけ彼に溺れているのかが自分でもわかった。
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みゅう(プロフ) - 最高です泣いちゃいました(TT)本当に恋してるとき胸がギュゥってするやつになってやばいです(TT) (2019年2月11日 23時) (レス) id: e5fba142e0 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 読ませていただきました(^^)心が暖かくなる素敵なお話でした!ありがとうございます! (2019年1月18日 19時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
べりーちゃん - 素晴らし作品でした。ありがとうございました。 (2018年11月3日 8時) (レス) id: 86a2f67dc6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ひかるさん» 読んでいただきありがとうございます!廉くんのお話公開中ですのでよろしければぜひ! (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Mt.Wind Bellさん» ぞっこんになっていただけて嬉しいです( ; ; )またはちみつショコラの世界でお会い出来るように、機会があれば番外編などお届けできればなと思っております! (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2018年9月24日 17時