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「なあ姉ちゃんちょっとくらい外出たらどうなん？」
『仕事行く時出てるから』
「そうやなくてさ、」
勇太くんに別れを告げてからあっという間に3ヶ月が経った。
まだどこか蒸し暑かったあの頃とは打って変わって外はクリスマスシーズン。
平日会社への通勤で外に出る以外では
どこに行くのも何をするのもやる気が起きなくて、
週末はいつも家にこもっていた。
さすがに姉が休日だけとは言え3ヶ月も家に引きこもっているのを見ていると、外に出ろと言いたくなる弟の気持ちはよく分かる。
『だっておしゃれする必要もなんにも無くなった』
「そうやって言うくせにさ、姉ちゃん飯だけは相変わらずちゃんと作るやんか。」
『廉を不健康にさせたらお母さんに怒られるし』
「誰かのためになら動けるってことやろ？」
そうなのだろうか。
自分でもよく分かっていない。
でも確かに、
おしゃれをしていたのも
ジムに通っていたのも
ネイルもエステも
全部全部勇太くんのためだった。
そっか、わたしは自分のためというよりも彼のために可愛いわたしでいたかったのかもしれない。
ご飯を作るのも掃除をするのも、それは全部廉のためだし。
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「ん、元気ない姉ちゃんにこれあげる」
『……ッ。これ…』
「幸せから逃げてどうすんねん」
廉がわたしに差し出したのは、行く勇気がなくてずっと行けていなかった紫耀くんのお店のはちみつショコラだった。
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みゅう(プロフ) - 最高です泣いちゃいました(TT)本当に恋してるとき胸がギュゥってするやつになってやばいです(TT) (2019年2月11日 23時) (
レス) id: e5fba142e0 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 読ませていただきました(^^)心が暖かくなる素敵なお話でした！ありがとうございます！ (2019年1月18日 19時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
べりーちゃん - 素晴らし作品でした。ありがとうございました。 (2018年11月3日 8時) (レス) id: 86a2f67dc6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ひかるさん» 読んでいただきありがとうございます！廉くんのお話公開中ですのでよろしければぜひ！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Mt.Wind Bellさん» ぞっこんになっていただけて嬉しいです（ ; ; ）またはちみつショコラの世界でお会い出来るように、機会があれば番外編などお届けできればなと思っております！ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2018年9月24日 17時
