幼馴染だから。

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『好きなんでしょ？』


あぁ、そうなのかもしれない。


スニョンの笑顔も、悩んでたりしたら話を聞いてくれるところも、今まで分からなかったけど女の子と話してるとちょっと不安になるときも、笑顔で名前を呼んでくれるとすごく嬉しい事も。


スニョンのことが恋愛感情で好きだから。


「私、スニョンが好き。」


でもこの子は幼馴染だからって漫画やドラマでもないのに絶対に付き合わなきゃいけないってそんなありがちなことしないでと遠回しに言っているようなものだ。


「でもこの気持ちは忘れる。あなたが言ったように幼馴染だからね。」


そうだ、スニョンだってもしかしたら違う女の子と一緒にいたいと思ってるかもしれない。


『その方がスニョン君の為になるかもしれないよね！じゃあ、行こっか！』


それからスニョンを呼び女の子を紹介する。
女の子は恥ずかしいのか下を向いてしまってる。


「この子、スニョンと仲良くなりたいんだって。友達になってあげなね、じゃ戻るから」


『あ、おい！A！』


スニョンの言葉を無視して教室に戻る。


ちょっと素っ気無さすぎたかな。

もしかして私嫉妬してる？

まさかね。もうこの感情は捨てるんだ。


だけど、涙が止まらない。

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