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君に、握られたままの右手は熱くて厚くて
全身に血の巡りをかんじる。
不意に指を取られ、そのまま君の鼻の方へ引っ張られた
｢なに？｣
『煙草の匂いだなあって、』
｢やだ。やめてよ｣
未成年ではない君だけど、煙草の匂いなんて嗅がせたくなかった
副流煙も吸わせたくないし
君には長生きしてほしい。
『Aさんの匂いと混じったこの匂い好きなの、知らなかった？』
｢言ってることちょっと気持ちわるいよ？｣
『ちょっとならいいや』
『だってAさん 俺のこと大好きだから。でしょ？』
たまに魅せる顔が覗く。
ぐらぐら揺れる。
なにが揺れる。気持ちが揺れる。
固めた気持ちが柔くなって流れ出ていきそう。
『ほらその顔。俺のこと大好きって顔してる。』
思わず手で顔を隠す。
右頭上からはご機嫌そうな笑い声。
『Aさんが嫌がるから、俺は煙草吸わないけど、Aさんが吸うときは、たまにでいいから隣にいさせてよ』
優しい顔、温度のある瞳すべて向けられ、
さすがに気づく。
｢私のこと大好きって顔してるね｣
『当たり前やん。伝わってなかった？俺 Aさんのこと、大好き以上に大好きなんですけど』
素直で真っ直ぐで常に全力な君には負ける
｢相変わらず素直だね、君は｣
『竜生！』
｢部屋戻ろ竜生。寒いでしょ？｣
足を進め振り返ると
『Aさんがこの世界に絶望しても、生きることへの執着がなくても、俺の隣にずっと居てほしい』
『そう思うのは欲張り？』
流れたのは気持ちか、涙か。
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まっちゃ(プロフ) - 耀さんの書く文章が好きです、心が洗われる気持ちになります。お話も、その後の見解も全部読むの楽しませて頂いてます🥲�ケ�と傘は去年のサマステで披露してたときにドラムの檜山くんがかっこよかったので檜山くんが浮かびました！ (2023年4月1日 11時) (
レス) @page10 id: 7916bcf76a (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - コメント失礼します！主様の作品が好きでうちわくからそのまま飛んできました。私的�イ録セ馨安腓�んで�Δ聾橘斃�くん、豊田陸人くんあたりですかね…？私の想像ですが…！ぜひ参考にしていただけたらと思います。これからも主様のペースで頑張ってください。 (2023年3月24日 3時) (レス) @page5 id: f13ca06c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：耀 | 作成日時：2023年3月23日 22時
