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ーside Ryuto
2020年3月12日
HiHi Jetsの初めての単独コンサート、春祭り初日まで後10日
今日は最後の衣装合わせの日だった
Aは俺と一緒で時間に余裕を持って行動したいタイプだから早めに来てるはずなのに今日は何故か遅い
続々とみんなが来る
優｢うっす〜作ちゃんだけ？まだA来てないの？珍しっ｣
｢うい〜珍しいよねぇ｣
蒼｢おはおは、あれAいねぇじゃん｣
｢おはおは、ね、どうしたんだろう｣
瑞・涼｢はよーっす｣
｢はよー｣
｢ねぇ、Aから何か連絡きてない？｣
瑞｢えっ？俺はないよ
はしもっちゃんは？｣
涼｢俺もない！俺らより遅いとかどうしたんだろう｣
｢寝坊してるのかな？電話する？｣
優｢作ちゃん心配しすぎだって！
Aのことだからどうせすぐ来るっしょ｣
優斗にそう言われてそれもそうかと納得してしまいいつも通りでみんなで喋っていた
集合時間から30分経っても来ないもんだからマネージャーさんにAのお家に電話してもらおうと思ったらマネージャーさんからタイミングよく電話がかかってきた
マネ｢もしもし、作間くん、そこにみんないる！？｣
いつも落ち着いてるマネージャーさんの声が酷く焦ってるように聞こえる
｢はい、A以外います｣
マネ｢了解、みんなに聞こえるようにスピーカーにしてくれる？｣
｢分かりました｣
マネ｢今、Aちゃんのお母さんから連絡が来て、Aちゃん駅のホームの階段から突き落とされたらしい…｣
5人｢えっ……？｣
｢無事なんですか！？｣
マネ｢うん、幸い命に別状は無いみたい｣
優｢……病院の名前教えてください｣
いつもキリッとしている優斗の顔が不安でぐちゃぐちゃになっている
きっと俺も同じような顔をしているだろう
マネ｢○○○病院だよ、とりあえず上の人に連絡しないといけないから5人で行って欲しい、ついていけなくてごめんね｣
蒼｢…大丈夫です、病院ついたらAの状況連絡します｣
マネ｢ありがとう、あの…犯人なんだけどね
残念なことに人混みに紛れてたらしく今のところ分からないらしい…｣
瑞｢分かりました、ありがとうございます。｣
とみずっこんが言って電話が切れた
俺たちは病院に着いても無言のままだった
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作者名：実 | 作成日時：2021年9月11日 11時
