ワスレナグサ (ページ7)

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それからほとんど毎日、メンバーが日替わりでお見舞いに来てくれた

龍斗くんに教えてもらったカレンダーのアプリでスケジュールを確認してみるとみんなTVの撮影や雑誌の撮影で忙しいにも関わらず短い隙間時間に来てくれているようだ

(それだけ、私って大切に思われてるし大切にされてるんだなぁ…)

(本当に私ってHiHiのオタクだったのかな…)

(もしかしたら本当に記憶喪失になってる…？)

そんなことを考えていると今日は猪狩くんが来てくれた

猪｢よっ！A調子どう？｣

『あっ、猪狩くん！元気ですよ笑』

週に2日程度は会っているおかげでだいぶん5人それぞれと話せるようになった

猪｢おい！だから敬語やめろって笑｣

『だって猪狩くん、1歳違いに見えませんもん笑』

猪｢は？老けてるって言いたいのかよ？笑｣

冗談を言い合えるぐらいには仲良くなった？という表現があっているのか分からないが関係は良好だと思う

猪｢それに猪狩くんって堅苦しいしやめろ｣

笑いながら私の頬を引っ張る

『いひゃい…しょやくん許してくだひゃい』

猪｢ふっはは、しょやくんって誰だよ｣

猪｢だけど、やっぱAのそやくん呼び安心するわ｣

って優しく笑ってくれる

それからいつものように私が入所したときの話やHiHi Jetsのメンバーとの出会いなどを分かりやすく話してくれる

(本当にこの人は頭がいいな…)

猪｢あっ、そろそろ俺YouTubeの撮影だから帰るわ｣

『今日も沢山話してくれてありがとう』

猪｢仲間を助けるためなんだから当たり前だろ｣

って随分切なそうな顔で笑う彼を見て胸が痛かった

『うん、、ありがとう』

猪｢おう、じゃあな｣

『ばいばい』

ってお互い手を振り返した

1人になってしまった病室はとても心細かった

1人になるとよく、カレンダーアプリでみんなが今何をしているのか確認している

(何してるか知ったところで意味ないのに)

ふと、あの日…私が目を覚ました日に優斗くんがいってた衣装合わせがどうも気になってしまった

(何かイベントがあったのかなぁ？)